神宮寺 希典

平成12年式。すでに乗り継いだクルマ10台。ハンドルを握った車500台以上。NO CAR NO LIFEでやってます。 どこにでもある中古車屋で働いてます。

神宮寺 希典

平成12年式。すでに乗り継いだクルマ10台。ハンドルを握った車500台以上。NO CAR NO LIFEでやってます。 どこにでもある中古車屋で働いてます。

最近の記事

憧れるのを辞めましょう

公道でレーシングカーを走らせたい。それはこの世の全成人男性の夢だと思う。 2年前、真夏の鶴川街道を走るローバーミニをみた。レーシンググリーンのそのミニに乗る若い男女をクロスしたロールケージ越しに見た。その光景が忘れられなくて、羨ましくて、ローバーミニが欲しくなったのだった。 2023年の年末。数ヶ月前からグーネットのお気に入り登録していたローバーミニを見に行くことにした。なぜそのミニが気になっていたかというと、ロールケージがクロスだったから。全くアホらしいがそれだけの理由

    • 三つ子の魂百まで

       自分を見失いそうな時は原点回帰の気持ちが大事なのである。  飽きずにアルテッツァに乗っていた。今までの愛車遍歴で唯一一年以上乗ってしまっていた。そんな現状を打開したい気持ちもあったのだが、何せ欲しい車が思いつかなったし、懐事情も加味すると尚更だった。  z33は昔僕が小さい頃大好きな車だった。CMが流れるたびに発狂する僕の姿を見ておばあちゃんにZキチガイと呼ばれたくらいだった。そんなことを思い出して当時の自分に買ってあげるような気持ちだった。オートマなら買えそうな価格帯

      • 80点主義

         「これでいいじゃん。」車に限らず何事にもそう思う瞬間はたくさんあるとおもう。アルテッツァの6発。Lエディションだった。内装や外装が北米IS仕様の限定車。  脱腸してしまうのではないかと思える乗り心地のエアサスジェッタの後に乗ればまるで魔法の絨毯のような乗り心地だった。死ぬほど遅くて燃費が悪かったが、音とフィーリングは最高だった。コンパクトで軽量なボデイを2リッターのストレートシックスが後輪を掻き回す。ハンドリングも国産車とは思えないクイックさ。街乗りから長距離までなんでも

        • 気が済まなかった

           それは彼女とデートしてる時だったのはよく覚えている。インスタのストーリーで見た18万売り切りの文字。  その日たしかアウトレットに来ていた。彼女とのデート中ふとインスタを見た時に見つけてしまった。18万売り切りエアサスの文字を。見た瞬間どうやったら金を用意できるか考えてしまっていた。彼女との会話も上の空。E46を13万で下取ってくれることになり、3日後には埼玉に車を走らせていたのだ。そう、また「車を買う」をしてしまったのだ。  男なら一度はエアサスに憧れるものだ。だって

          BMWというステータス

           フィットはどこへ行くにもなんの不満もない車だった。ただそれ以上でもそれ以下でもなかった。だから僕はビーエムを買った。  車を潰したのは夏。ガードレール代を払い終え貯金ができてきた頃にヤフオクで見つけたのがこのE46だった。昔僕の住んでるマンションの駐車場にE46のM3が止まっていてそこからずっと好きな車だった。吊り目の後期型の顔はM3には無いと気づいたのはその後だったが。  納車された当日、僕はそのまま第三、首都高を抜けて大学まで行った。なんだか大金持ちになった気分だっ

          BMWというステータス

          車の本質知った一台

           2台目の愛車だったプジョーはかなり気に入っていたし売るつもりもなかったが別れは突然やってきた。サーキットのガードレールはとても高額だったといえばなんとなく理解してもらえるだろう…  車のない生活が続いていた。いままで車で行っていたバイトも自転車で行っていた。冬だったのでとてもきつかったし車の快適さを改めて痛感した4ヶ月だった。そんな生活を見かねて車を買い替えた親戚が下取りに出す予定だった車をくれることになったのだ。ディーラーで下取り5000円と言われたGE6のフィットだっ

          車の本質知った一台

          僕と106

           それは僕の2台目の愛車だった。フレンチブルーのおしゃれなクルマ。ストール巻いてパリの街を流したくなるようなそうな可愛いクルマだった。直管にしてしまい峠がお似合いになるのはその後の話である。  ほしくもないクラウンを買ってから9ヶ月ほど経った。クラウンは意外と気に入っていた。とても運転しやすく、パワーもそれなりにあり、スタイリングも好きだった。ただこの先いつまでクラウンに乗るのか、ビジョンが見えなかった。女の別れ話みたいな言い訳で昔から欲しかったプジョーを見に行くことにした

          始まりの一台 

           僕は昔から車が大好きだった。しかるべき年齢になったら車を買うのは当然のことで、部活を引退してから学校で禁止させれているバイトをしながら通ってはいけない自動車学校に通う日々を送っていた。  僕が好きな車は昔からスポーツカーだ。だからなんとなく最初の車もマニュアルでコンパクトでホットな、そんな車が欲しいと思っていた。部活を引退して5ヶ月が経ち免許も手に入れたし、まとまったお金もある。そんなタイミングが年末だった。なぜこの車が目に留まった、はたまた僕の目に触れたのかよく覚えてい

          始まりの一台