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トプカプ宮殿博物館 展 in 出光美術館

先月(実は「はにわ」展の前に)、東京・有楽町の出光美術館で開催中の、「日本・トルコ外交関係樹立100周年記念トプカプ宮殿博物館・出光美術館所蔵 名宝の競演」に行ってきた。

11月2日(土)~12月25日(水)
休館日:毎週月曜日(ただし11月4日は開館)、11月5日(火)

帝劇ビルが建て替えのため、東京の出光美術館は来年からしばらく閉館となるが、その前の最後の展覧会だ。

アジアとヨーロッパをつなぐ悠久の国際都市、トルコ・イスタンブルは15世紀中頃からオスマン帝国(1299-1922)の首都となりました。
歴代のスルタン(帝王)は、この地に築かれたトプカプ宮殿に居住し、政務をつかさどります。その後16世紀に入り、オスマン帝国は中東、北アフリカ、中部ヨーロッパにまたがる最大領域を形成しました。
トプカプ宮殿には貴金属をはじめ、東アジアからヨーロッパにおよぶ地域の珍しい宝物が集められ、彼らはそうした品々を使用したり、飾ったりしながら大切に継承しました。
その所蔵品には当時の世界最高峰である中国・景徳鎮窯龍泉窯などの極めて良質な陶磁器が含まれ、宮廷コレクションとしては質量ともに世界屈指と評されています。くわえて日本陶磁も数多く舶来、所蔵されています。
一方、出光美術館も中国・明時代を中心に皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。
日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して100周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮殿博物館に所蔵される至宝、また本展の趣旨にご賛同いただき出品協力をいただきましたトルコ・イスラーム美術博物館の名品、さらには出光美術館が誇る中国・日本陶磁やトルコ陶器の数々をご紹介いたします。

サイトより


100点以上の名品が4章に分かれて展示されている。
内部の写真撮影はできないので、以降の画像はすべてネットから。


第1章        華やぐ宮殿の宝物

色合いも鮮やかだが、緻密な装飾に、高価な宝石が惜しげもなくちりばめられている。

バラ水入れ 16世紀 トルコ・イスラーム美術博物館
亜鉛製マグカップ 16世紀末期 トプカプ宮殿博物館


ソルグチュ 17世紀 トルコ・イスラーム美術博物館


七宝製宝飾カップセット 19世紀 トプカプ宮殿博物館
水晶製宝飾蓋付マグカップ 16世紀 トプカプ宮殿博物館


第2章 中国陶磁の名品 −東西交流の証Ⅰ

青磁瓶(龍泉窯) 14世紀 出光美術館


青花瓶(水差し)(景徳鎮窯)14世紀 トプカプ宮殿博物館

陶器は中国(元)製だが、イスラーム的な飾りがついている。


第3章 日本陶磁の名品 −東西交流の証Ⅱ

17世紀中頃になると、肥前(現在の佐賀県、長崎県の一部)の陶磁器は海外へ輸出され始めました。それらは日本独自の様式を生み出しながら、1757年までオランダ東インド会社を通してヨーロッパへ輸出され、王侯貴族のあいだで好まれます。
特に古伊万里はトプカプ宮殿にも舶来していますが、室内装飾というよりも、「用の美」を備えたうつわとして、その役割を果たしていました。

サイトより


色絵蓋付花瓶(有田 古伊万里)18世紀前半 トプカプ宮殿博物館


色絵大皿(有田 古伊万里)18世紀 トプカプ宮殿博物館

有田焼はもちろん素晴らしいが、予想以上に大きいことと、これらがトプカプ宮殿を飾っていた!ということに驚く。

第4章 色彩鮮やかなトルコのタイル・陶器

トルコの伝統美ともいえる色彩の鮮やかさ、そしてバラチューリップ唐草などが愛らしく描かれた植物文様や神秘的な幾何学文様などが特徴的なトルコの陶器。また様々な色彩・文様で飾られたトルコタイルは、トプカプ宮殿モスクなどにおいても重要な建築の装飾として親しまれてきました。ここでは出光美術館が所蔵するトルコタイルと陶器から、その魅力をご紹介します。

サイトより


白釉多彩タイル 16世紀後半 出光美術館


藍釉多彩取手付瓶 16世紀後半 出光美術館


出光美術館でこんなに貴重なものを所蔵していたなんて!
また開館してくれる日を楽しみに。

美術館からのこの景色も見納め。





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