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トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル展 in 三菱一号館美術館

新年早々、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」展に行ってきた。

2024年11月23日(土・祝)〜2025年1月26日(日)
休館日:月曜日、 年末年始(12/31と1/1)

ロートレックの作品は昨年もいくつか見たし、以前、この三菱一号館で開催された「ロートレック」展にも行っているので、是非とも行きたいというほどの催しではなかったが、しばらく休館していた三菱一号館の再会記念であること、昨年後半に会いそびれた友人と一緒に行くにはちょうど良い展覧会であること、ソフイ・カルさんて?と思ったことなどで、行ってみることにしたのだった。

まずは館内のレストランでランチ。
コラボメニューにしてみたが、ちょっと凝りすぎ?
お肉は普通においしかったけど。

パンと前菜
先に写真を撮るのを忘れてだいぶ食べちゃった~


館内は、混雑もせず、ガラガラでもなく、適度な人数でゆっくり鑑賞できた。

全体の感想をまず書くと、前半の「ロートレック」部分は、見たような作品が多いものの、以前は気づかなかった細部まで見たりして(友人が特に細かいところを見るのが好きなので影響される)予想以上に楽しめた。

後半の「ソフィ・カル」に入ると、なんじゃこりぁ!?
まあ、いわゆる現代アートというのか。コロナ下で作品が見られなかった時の再現なのか、作品を布で覆って額縁だけが見えるとか、めくると見えるとか、で、その下の作品はたいして美しくもない、まあそんな感じ。
コンセプトは十分わかるし、こういう作品を好きだ!という人がいるのも理解する。ただ、それは別にやってくれ!なのだ。ロートレックの作品が好きで見に来た人にとっては、あまりにミスマッチだった。(逆も言えるかも、ソフィ・カルさんの作品をたくさん見たい人にはロートレックの作品はいらない!となるかも)

という感じだったが、前半は十分楽しんだので、その部分の詳細を少し書きたいと思う。
前半部分は6つのブロックに分かれている。

Ⅰ トゥールーズ=ロートレックをめぐる「存在」と「不在」
「反復」による強調:アリスティド・ブリュアンのマフラーとジャヌ・アヴリルの帽子
「不在」と「存在」の可視化:ポスターとイヴェット・ギルベールの黒い長手袋
Ⅳ  色彩の「不在」と線描の「存在」
  形とストーリーの「不在」
 テキストの「不在」女性の「存在」と男性の「不在」
章のタイトルはなんだか哲学的?でわかりにくいが、作品そのものは大体見ればわかる。説明を読めばなおよくわかる。

昨年も見た、アリステッド・ブリュアン。
この顔と赤いマフラーは忘れないわ~。

<エルドラド、アリステッド・ブリュアン>(ネット画像)

撮影不可の作品が多かったが、部分的に撮影可能な部屋があったので、そちらの作品を。

<ディヴァン・ジャポネ>

こちらの作品は何度か見ているけど、メインは「手袋」なんだとか。

<ラルティザン・モデルヌ>
<コンフェッティ>

「コンフェッティ」は、砂糖菓子のことなので、砂糖がばらまかれた作品かと思いきや、説明を読んだら、「紙吹雪」という意味もあり、「紙吹雪」のほうだった。

<シンプソンのチェーン>

チェーンがメインの割には、チェーンは雑で、人物のほうが際立つ。

『ザ・チャップ・ブック』誌
『怒れる牝牛』誌
『ラ・ルヴュ・ブランシュ』誌
<コーデュー>
<ドイツのバビロン>(第1ステート)

最低限の線だけで、馬と騎手を見事に表現。
後ろの女性がチラ見をしているのも笑える。

<悦楽の女王>

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