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#32 死別13日 --引っ越し
入居後2週間で事故物件になってしまった家
2週間で脱出。
トータル1か月も住んでいない悲しさよ。
でも、家自体に思い出や思い入れが全くないので、それは良かった。
注文住宅でもないし。
ただ、私が出した頭金200万円をドブに捨てたことになったのは悔やまれる。
特殊詐欺より、ある意味タチが悪い。。
でも200万円の負債が残ったというわけでもないので、1年ほど経ったら忘れたというか、どうでもよくなった。高い勉強料?手切れ金?
お昼過ぎから400メートルほど移動
引っ越し屋さんが昼過ぎにやってきた。
私と子どもの荷物すべてと、必要最小限の家電と家具だけなので、割とサクサク搬出が進んだ。
夫の荷物全て、夫が購入したもの、リサイクルショップで値段がつかなかった家具や家電は家に残した。
近い将来、この家が任意売却か競売にかかることはわかっているので、私と子どもの個人情報が残っていないか、何度も確認した。
引っ越し代は5万くらいだった。
移動距離ではなく、用意するトラックのサイズで金額が変わるのだとか。
この家に引っ越した時、私もお腹が大きいから戦力にならないので引っ越し業者に頼もうと提案したのだが、夫がケチって自分でやっていた。
時間も労力も相当取られただろうし、仕事にも影響があっただろうに。
ちなみにこの時から1年半後にまた引っ越すのだけれど、その時は物が増えすぎて、引っ越し代が10万くらいだった。
でも、3人くらいで来てくれて全部運んでくれて、1日で完結するんだったら、頼んだ方が絶対にいいと思う。
新生活を始めるのにだって、パワーがいるのだから。
リビングのカーテンは持っていかなかった。
夫が選んだ色で、暗い色。
家全体に温かみがなく、無機質なリビングだった。
引っ越し先のアパートのリビングには、明るい色のカーテンをつけよう!
最後にリビングを見ながら、そんなことを考えた。
家の鍵はスタート親が管理する夫の仕事場のポストに投げ入れた。
新生活スタート
荷物が少なかったので、子どもの保育園の時間中にほぼ住める状態になった。(母の頑張りです。ありがとうです。)
戸建から2LDKなのでダウンサイジングではあるが、母子だけなので十分だ。
でもリビングにしかエアコンがついていないのは不便なので、2階の寝室にエアコンをつけることにした。電気屋さんのモバイルサイトで、最短で2週間。
当分はみんなリビングで寝起きすることにした。
子どもや母が寝静まった後、私はリビングでノートパソコンのモニターの光を照明に、一人、事務仕事。笑
電気・ガス・水道の口座振替依頼書を書いて、ずっと利用していた食材宅配サービスの住所変更届を書いて、夫の債権者に提出する夫の戸籍謄本を何通用意すればよいか数えたり(汗)
ふと思考を止めたら、何とも言えない悲しみが襲ってきた。
涙もすぐに決壊する仕様になっていた。
だけど、止まるわけにはいかない。
出産の入院日まで、あと3日。
引っ越しが間に合ったことが奇跡的だ。
色んなことがあった13日だったけど、私もお腹の中の子どももトラブルなしだった。