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【無料】画像生成AIでプロフアイコンをつくってみた
noteをはじめるにあたり、Microsoftが提供している無料の画像生成AI「Bing Image Creator」を使ってプロフアイコンを作成した。画像生成AIは初めて使用したにもかかわらず、簡単に短時間で複数の画像候補が生成できた。今回はその体験とプロセスを紹介する。
画像生成AI 「Bing Image Creator」の利用法
今回は、Microsoftの「Bing Image Creator」を使用。
アカウント作成:Microsoftアカウントの作成が必要。すでにOffice系のソフトを使用している人は、そのアカウントを使用可能。私も、新たにアカウント作るのではなく、WordやExcelを使うためのアカウントを流用した。
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トップ画面と検索窓:
トップページは作成事例が表示され、検索窓に作りたい画像の説明文を、入力していく。マウスオーバーで、各事例がどのような文で生成されたのか、説明を見ることができる。
作りたい人物像、画像を思い浮かべる
私の場合、人物像として「六角フチの銀色のメガネをかけて、黒髪ボブカット、色白の日本人女性」を想定し、そこから微調整を繰り返していった。なお、サンプル例は英語で出てきたり、日本語で出てきたりするが、すべて日本語の入力で大丈夫。
「六角フチ」は丸メガネではない、今風の少し奇抜な形でもへんてこな形にならずにAIが生成できるのか、が知りたかったので入れてみた。
「黒髪ボブカット」などはアバターをつくった人ならわかると思うが、大抵ゲームで使用するアバターは、髪の毛の長さ、形、種類、色を指定していくのでおそらくAIもそのくらいはしないとだめなのだろうな、と思い入力。
「色白の日本人女性」は、Microsoftが米国の企業であることから、女性、だけ指定すると、アメリカ人女性が出てくるのでは? と思ったため。
さて、「六角フチの銀色のメガネをかけて、黒髪ボブカット、色白の日本人女性」で4枚画像が出てきたうちの1枚がこちら。
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出てきた画像に合わせて、より具体的な指示を出していく
上の画像を含めて4枚の画像が生成されたが、なんだかどれもアンドロイド感があった。要するに、整いすぎているような気持ち悪さがあった。
そこで、親近感を出すために造形をあえて崩そうと、「鼻が低め」の要素を追加。さらに、「前髪なし、たぬき顔」とヘアスタイルや顔立ちの指定を追加。そして「六角フチの銀色のメガネをかけて、黒髪ボブカット、色白で鼻が低め、たぬき顔で前髪なしの日本人女性」と入力すると今度はこんな感じに。
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どうも「鼻が低い」と「たぬき顔」系はなんとなく認識してくれた模様。
ただ、このメガネの反射は何? 昆虫?
どうも実写風だとしっくりこない。あと、ボブカットはショートボブが好みかな? そこで今度は「イラスト」「ショートカット」の要素を加えて「六角フチの銀色のメガネをかけて、黒髪ショートカット、色白、鼻が低め、たぬき顔の日本人女性のイラスト」で生成。
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実写風よりイラストのほうが質は高いことがわかった。そういえば、ピクサー映画風の生成AI画像を見たが、ああいうのも作れるのか? と気になり、「ピクサー風」 の要素を上記の指定文に追加してみると……
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完成!
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ピクサー風でありながら、上の一枚と比べ、黄みが少なく、キメ顔感のない、絶妙に鼻の低い画像が誕生。回数を重ねたからか、ピクサー風イラストで提示されたものは、どれも納得の行く出来だった。迷った末にこちらを選択。
画像生成AI Bing Image Creatorのメリット
簡単に大量のイラストを作成可能: イメージさえ固まっていれば、絵が描けなくてもクオリティの高い画像を短時間で作成できる!
日本語対応: 日本語で指示を入力しても問題なく生成できた
カスタマイズ性: フリー素材ではなく、自分好みにカスタマイズができ、オーダーメイドしたような画像を作成できる!
画像生成AI Bing Image Creatorのデメリット
Microsoftアカウントが必要: 新たにアカウントを作成する必要がある
画像サイズと比率の固定: 生成される画像のサイズと縦横比が固定されている
アジア系の認識問題: 日本や中国などの文言を入れると欧米人がイメージしそうなアジアンテイストになることがある
実写風の歪み: 実写風の画像は形状の歪みが目立つことがある
まとめ
今回は、Bing Image Creatorを使ったプロフィールアイコン作成体験を紹介した。画像を文章で明確に表現するという、特有の指定が必要だが、初期アイコンではなく、自分の好きなものやイメージに合ったプロフィール画像を作成したいと思う人は多いのではないだろうか。絵が得意な人は自分で描いても問題ないが、それ以外の人は通常、既存のフリー素材から選ばなくてはならないだろう。しかし、画像生成AIを使えば、その人好みに簡単にカスタマイズした画像が作れる。さらに、文章で指定していくうえで、自分がどんなものを求めているのかもよりクリアになる。使ったことのない人には一度は使ってほしい。