ヒトが生まれる事に 関わるヒトとは。
私たち助産師は、、、。
昔から赤ちゃん誕生の立会い(手伝い=介助)を主な仕事としてきました。
誰よりもヒトの誕生に深く関わり、誰よりも多くの時間をその現場に懸け、生業としてきました。
ところが、それは現代社会において、
かなり異色なことのように扱われがちに
なってきているのかもしれません。
お産で赤ちゃんが亡くなる事は、皆無だと、確信を持って考えるパパ。
まさか、自分の命が生死を彷徨うような危機的な状況に立たされるようなことがあるとは考えてもみなかったという若いママ。
生と死というものか、
乖離(カイリ)した日常生活を過ごしていると
本当に命が途絶える時の静寂に置かれた自分の言動は、想像を超えてしまいます。
敢えて、言うならば、
時間が止まって、
ゆるゆると周りの景色が
流されてゆくのを
あゝ、今、
私は、生きているのか?
別の世界の入り口に居るのか⁉️
例えば、
それが『死の世界?』かもしれない場所
直ぐ近くに三途の川が、あるのか?
よくわからない感覚を覚えました。
深い森の中で道に迷ってしまった
「子ども時代の自分」
を少し高めの梢から、
フムフムそうか、
その先は、
どうなるのかなぁ〜
とまるで他人事のように
眺めている自分が居たのです。
(コレは、かつての私自身の体験で
ナマ体験として
私の感覚なのですが)
それこそ「個人差があります」です。
さて、話を命の誕生の場に戻します。
ひとりの産婦さんが、
生きてる胎児を
生きたまま産み落とす、
産みだすという出来事は、
正に、
命がけ❣️
一旦、
死ぬかもしれない試練をくぐり抜ける
のです❣️間違いなく。
デモ、殆どの胎児が、
そんな苦難を受けた事を
何事も無かったような表情で、
しかも、
『産ぶ声』を高らかに挙げて
この世に登場して来るので、
殆どの大人たちは、
たとえ現場に居合わせたとしても
気づかずに
過ごしてしまうのです❣️
出産の本質=生死を分つ大仕事だと
本質を知っている助産師は、
本当に必死です。
頼りになるものがあれば
たとえ、蜘蛛の糸のような
頼りなげなモノにでも
縋りたい気持ちになったり。
あっと言う間に、
全能の神様から、守られていた❣️
と、全身で感謝し、
踊り出したくなるような歓喜に包まれたり。
兎に角
結果が全て、
結果オーライの真髄なのです❣️
出産とは!
生命が、全力で、
生きようとする。
そのエネルギーを
爆発させる出来事を
助産師は、常に、生証人として
証明する事をひたすらするのです。
生業として
生き甲斐として
全身のエネルギーを放出して。
この天命のような職業に乾杯❣️です。
開業助産師 前田弘子 (フリーター)
ありがとうございました。8/7