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映画『君の名前で僕を呼んで』を観ての感想
※ネタバレあり
映画『君の名前で僕を呼んで』を観た。
1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の情熱的な恋の行方を、美しい風景とともに描いたラブストリー。
淡々としたカメラワークは、人間や景色を美しく描いている。何処か日本映画にも似たカメラワークでもある。いや日本映画が欧米の映画に似たカメラワークなのだろうか。いやどちらともに言えることで欧米映画は日本映画のカメラワークに影響を受け、日本映画は欧米映画のカメラワークに影響を受けているのだろう。
17歳と24歳の青年が美しいまでの恋に陥っていく。(観る人にもよるが)性に対する差別感のない人にとってはそう見えるだろう。(僕は、未だに違和感を感じるのは古い人間なのだろうか)17歳の青年の葛藤、24歳の青年の葛藤を周囲が快く見守る。17歳の母は優しく受け入れ、父は自分も若かりし頃そうだったと打ち明ける。
ストーリーは淡々と進んでいく。美しいイタリアの田舎の風景と美しい人間の存在が溶け込み合った映像美は2時間強もの時間飽きさせない要因となっている。
恋とは愛とは、僕に語ることは難しいが、男、女という規制概念を超えた世界で愛し合うという人間本来の姿がそこにはあるのかもしれない。古い僕には受け入れがたい所があるのは確かなことだが……。