1 この女子高生には、変わった趣味があった。 これはと思った男の子を女装させることだった。 でも、筋骨隆々とした、背の高い子は申し訳ないけど、対象外。 世の中には、男、男とした人を、女装させて、辱め、屈服させる事を趣味としてる子もいる。 たまたま、私は違う。 華奢な男の子にセーラー服を無理矢理、着せて、恥ずかしがる、姿を見ていたい。 でも、もしそんな男の子に出会えてもどうやって、セーラー服を着てもらえるかしら。 バケツをひっくり返して、ずぶ濡れにして着替えさせる。 えー、無
寸評 次の日の放課後、僕らの描いたデッサン画が張り出されていた。 看板には、デッサン画展と書かれていて、男の娘なんていう言葉は全くない。安心する。 まず、一通り、皆の作品を見てみる。驚いた。力作揃いだ。 凄く、僕の表情を、同じ絵がないくらい、皆、個性豊かに捉えている。 僕は、今、セーラー服を着て、この展示室にいる。 と言うのも、デッサンの授業が終わった後、先生は、僕に、突拍子もない提案を持ち掛けたのだ。 「もうじき、生徒達の描いたデッサン画が展示されます。 当然、あなた
肖像画(2) 先生は言う。 「尚、描き終えた作品は、学校の玄関の廊下及び、校長室の隣の展示室に一ヶ月間、飾られます。 皆さんの力作ですから、出来る限り多くの人に見てもらおうと思っています。 それに加えて、なんと私達の高校のホームページにも掲載されますので、がむばって下さい」 「在校生、学校への訪問者そして、HPにも開放されるという事は、私達の作品は彼らの評価が成績に加味されるという事なんですか?」 「それは、ありません。 芸術は、大衆に迎合するものでは、ありません。あなたの
肖像画(1) 僕はセーラー服姿で、デッサン室の扉のノブに手をかけていた。 男子高生にとっては、決してありえない姿。 俯く度に、襞スカートが目に入る。 この扉の中に一旦入れば、僕は変態の烙印を押され人生の終末に陥るのではないだろうか。 いくら、モデルとはいえ、僕は本職ではない。イメージとは違った僕のセーラー服姿は遠慮なしの本物の女子高生達にはどう写るのだろうか。 とても見られたものじゃないと言われ、明日からはもう僕はこのクラスにはいられないかもしれない。 扉の開ける、ギ〜とい
僕は先生に委ねる 先生は、ハンガーに掛かったままのセーラー服を僕の身体に優しく押し当てる。 「大丈夫ね。サイズは合いそう。ところで、あなた、セーラー服は着たことあるの?こっそり妹さんのを拝借して着てるとか」 僕は、ぶんぶんと首を振り、 「あるわけないです」 それを聞いた先生はいつもと違う真剣な面持ちで、 「じゃあ、私の言う通りにすることね」 先生の目の奥から怪しい光が放つ。 「セーラー服をこれから着る限り、晴れてあなたは、女生徒の一員になれるのよ。嬉しい?おめでと」 ここ最
いやだ、いやだと言いながら 僕は、先生にモデルの人がいつも使う更衣室(女性用)に連れ込まれた。部屋には移動式ハンガーがあり、様々な衣装が掛かっている。 ワンピース、お姫様ドレス、ウェディングドレス、メイド服、女児服、ロリータ服、OL制服、OL通勤服、振り袖、町娘、拘束具。「えっ、モデルの人はこんなものでも着るの?」 先生は答える。 「なに言ってるの。当たり前よ。プロのモデルだもの。 特に振り袖は着付け教室に通って、講師の免許も取得しているわよ。プロのモデルがこの衣装は着れ
学校に登校し、授業を受ける 教室に入り、周りを見るといつものように、僕以外、女の子は皆セーラー服を着ている。 僕はドキドキしてきた。 僕も、夢だとは言え、昨日は皆と同じセーラー服を着たんだ。 おまけに、彼女達のとは色、形が多少違うとは言え、同じブラとショーツも身につけたんだ。 僕は彼女達と同じ女子高生の仲間になれたんだ。 でも、・・・ 今自分の着てる服は、男子なら当たり前の詰め襟の学生服。 僕は、所詮、このクラスでは、皆の中に溶け込めれない。 落ち込みながら、椅子に座る時、
妹の部屋に入った僕(4) 僕は、着ている服と下着を全部脱いだ。 勉強机の横には、全身が写るミラースタンドが置かれている。 毎朝、妹は鏡に映る自分のセーラー服姿に微笑みながら、今日も頑張ろうと言い、通学していたと思う。 でも今は違う。その鏡には、素っ裸の僕が映っている。 まさか、鏡もこんなものが、映し出されるとは思ってもいなかっただろう。 冷静な自分がいる。 僕は一体なにをしてるんだろう。妹の部屋で素っ裸になり、無断で妹の下着を、挙げ句は、男なのにセーラー服まで着ようとして
妹の部屋に入った僕(3) 僕はブラをする決断が出来ない儘、部屋のドアノブから目が離せなかった。 今にも、勢いよくドアが開けられ、妹が入ってくるという未来予想図が何度も、頭をよぎっていたから。 僕は数十分、ドアノブと対峙していた。 すると、あれっ? よく見ると、ドアノブの中心部分には押し釦のようなものがついている。 こ、これは、もしかして、 ロック機構。何と言う幸運。 これを押してさえすれば、部屋の外から中には、ドアを開けて、誰も入って来れない。 そしてここは2階だ。窓から侵
妹の部屋に入った僕(2) 僕は、改めて、右腕に絡んだレースのブラジャーを震えながら、見つめていた。 こ、これが女の子が身に付ける、ブラジャーなのか? 男の僕が神聖なこれを触ってるけど、いいんだろうか? 妹がもし今のこの僕の行いを見ていたら、僕は袋叩きにあっているだろう。 しかし、気付いた。 これは、いつまでも見てるものじゃなく、着るものなんだと。 でも、これをもし、僕が身につけてしまったら、どうなってしまうんだろう。 ファーストブラに挑む、男子は皆そう思うだろう。 だが
妹の部屋に入った僕(1) 今は土曜日の朝、母さんと妹は確か夕方まで帰って来ないと聞いている。 この家の中は、僕一人だ。 僕は自室で、来週、学校で実習のある肖像画に就いて予習している。うーん、どんな気持ちで描けばいいんだろう。 考えれば、考える程、眠くなる。 中学の時に、美術の時間で、風景画を描いた事はあるけれど、今回は初めての人物画だ。 そうだ、確か、毎月購読している、月間(ザ、美術)が今月、人物画について特集していたはずだ。そう言えば、あの本どこにいったっけ?記憶を辿
浴室に入った僕 最近、髪が伸びた自分に気付く。 そういえば床屋になかなか行ってない。ぼさぼさの髪だ。 ふと、記憶が蘇る・・・ クラス内、いつも現れる少女、僕の隣に座り、僕の事を見ては、くすくす笑う。 少女は女友達と談笑していた。 左右に顔を振ると、両サイドの髪は、少し火照った小さな耳をくすぐる。 さらさらとした髪を持つ美少女であり、と同時に、ぷるんとした唇を持つ。 彼女が窓辺に立ち、空き放たれた窓から受けるそよ風は、 彼女の髪を優しく撫で、髪は至福の輝きを増す。 彼女は
玄関を開け、靴を脱ぐ 廊下を歩き出した僕は、ふと下を見ると、何かが落ちているのに気付く。 小さな筒状のもので、カラフルな装飾が施されている。 これには見覚えがある。 僕は記憶を辿っていた・・・ クラス内は、女の子達の賑やかな声で弾けていた。少女のセーラー服の胸ポケットから取り出したそれは、まるで魔法のアイテムかのように、皆の羨望の的になっていた。 「わぁ!それって新色じゃん。でも、色、濃ォー、目、つけられへん?」 「大丈夫、うちの学校って、緩いじゃん」 そう云うと、
先生に呼ばれた僕は 職員室へと向かう。別室で話しましょうと言われ、指導室に入る。 「どう?学校生活には慣れたかしら?」 4月の入学式から数えて、まだ一週間も経っていない。僕は答えた。 「それなりに」 彼女は納得した様に、 「やっぱりね。私、気になっていた事があるの。このクラス、男子はあなた一人よね。正直言っていいのよ。 あなたは入学式後、このクラスに移った後、こう思った筈。 やったー。男は俺一人だ。もてまくり放題だぜ」 少し、違う気もしたが、今は先生の考えを知る
僕が、これから、こういう小説を書きたいと思っている目録です。 これ以外にも興味のあるテーマがありましたら、お教えください。 執筆の手助けになること間違いありません。 以下のテーマで創作意欲をわかれた方は、宜しかったらぜひご利用してください。 僕とは違う、別の視点で書かれた小説は、大好きです。 発表されたら、一報お待ちしています。 乱文ですみません。 1 朱に交われば赤くなる クラス内の男女比率は1:40 学園生活を送るうち、いつのま にか、自分の仕草が女性っ
そもそも、なぜ女子ばっかりの学校なのか 読者の疑問は尽きないと思う。 勿論、この学校は共学だ。僕は男装した女子ではなく、れっきとした男子であり、当たり前だが女子校に不法侵入した輩でもない。 ##県立%%高等学校。匿名にしたのは、公表すると将来入学希望者がいなくなる危惧があるから。 普通科は数クラスあり、男女半々ぐらい。でも、 僕の通う芸術科だけは、1クラスのみで、女子40人、男子は僕一人。 えっ、うらまやし〜って? でも現実は違う。 思えば、入学願書出す時、母親に言わ