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私を変えた言葉 「堀場雅夫」氏

「人の大切さ」を訴える、熱い言葉は今でも残っている。



「堀場雅夫」さんは日本を代表する実業家で、堀場製作所の創業者。
2015年に残念ながらご逝去されたが、亡くなられる前年に聞いた、氏の熱い言葉は未だに私の指針になっている。

私のノートの記載によると、そのセミナーの日は2014年11月6日。
日経トップリーダーという経営雑誌の30周年記念フォーラムである。参加者は経営者が中心だ。
私のメモ不足で講演のタイトルまでは覚えていないが、「経営と人」のようなタイトルだったと思う。

アラン・ケイ氏の「未来は予測できない、未来は自分たちで作るものである」という言葉の紹介などを交えながら、経営における経営者の主体性を説いておられた。
経営者は「背中を見せる」ことが重要だと。

様々な言葉を頂いたのだが、未だに私の根幹になっている言葉がある。


以下、堀場氏の言葉である(当時の記憶をもとに記載しており、ニュアンス等が違うかもしれないのはご容赦下さい)


堀場雅夫」氏の言葉

人間の体は素晴らしい。
でも、ほとんどわかっていない。
堀場製作所はもちろんだが、世界中の技術や知見を持っても、
この人間を作ることは出来ない。
あんたらが、仕事が出来ないとか言っている人間を作ることは
出来ないんだ。
あんたらが、その人間を評価するのはおこがましいんだ。
みなさん経営者は、そのすごい人間を使っているんだ。
その責任は非常に重い。
本当に人を大切にしなさい。


私はそれまでは従業員を一つの駒のように考えていたのかもしれない。
この言葉をすぐに理解したわけでもない。
でも、翌年、日経新聞の記事で堀場雅夫氏が逝去された記事を見つけた際に、あの時の堀場さんの熱い熱い語り口調、ちょっと説教をされているようなあの空間が鮮やかに甦ってきたのを思い出す。
私の中では、日本の経営者に対する堀場さんの遺言のような気がする。

人を大切にしない会社は滅ぶよ。

今でも、ふと堀場さんに言われている気がする。

我が社は、2023年も健康経営優良法人を認定された。

まだまだ不十分であるが、これからも堀場さんの言葉を胸に行動していく。



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大塩 謙
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