目的と手段 〜新聞販売店について〜
「目的と手段」
目的と手段の混同や履き違え・・・ビジネス現場に散見されます。
私がいる新聞業界で言うと・・・
新聞を売ることが目的化しているために発展性が低いということが言えると考えています。
「お客様にとって新聞は何か?」という問いを立てた時に、お客様にとっては、仕事のための情報収集、地域とのつながりのため、生活の中の朝の習慣、勉強のため・・・など様々な目的があるはずです。
これは、ドリルを売っている会社が提供している価値は、「穴」であるということを考えればわかりやすいと思います。綺麗で、早く「穴」を作れればドリルじゃなくても良いわけです。
新聞業界は、お客様に新聞を取ってもらうことを目的として売ってきたために、新聞の活用手段「価値」を売る能力が著しく低いということが言えると思います。
お客様に新聞を「手段」として、どういう「目的」を提案出来るか?これが本来の営業のあるべき姿だと思います。
お客様に「目的」=「価値」を提案出来なくなったため、新聞業界は苦境に陥っています。
新聞業界がもう一度、売れるようになるためには、お客様視点での新聞改革(商品改革)も重要ですが、営業改革(価値提供改革)が非常に重要になると考えています。
新聞業界で言えば、単純に情報を取る手段は巷に溢れています。スマホの普及により、それに拍車がかかりました。
単純な情報を取る以外の価値提案が求められています。
私の新聞業界でのチャレンジは、新聞業界のマーケティング不在、マーケティング近視眼を打破することにあると思っています。
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