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アイデアのつくり方「葬送のフリーレン」

バイブル本として、「アイデアのつくり方」を挙げたが、最近それを実感した記事があったので紹介する。

2023年12月24日付の読売新聞朝刊に掲載されていた「本よみうり堂」の1年間の特集号で、「読書委員が選ぶ2023年の3冊」という特集である。

「本よみうり堂」では、読書委員20人が、毎月400冊を超える新刊本に目を通し、書評すべきだと思う本は全員で議論をしたうえで紹介しているらしい。月に400冊・・・はすごい。
そんな委員さんが、2023年の最後に、今年手に取った、これぞと思う3冊を挙げてもらうというコーナーである。本好きは必見。

私の注目した委員さんは、「宮部みゆき」さん。
そう、ソロモンの偽証などで有名な宮部みゆきさんである。

そんな、宮部さんの選ぶ3冊のうちに、「葬送のフリーレン」が入っていた。子供達がテレビで観ていたので私も観ている。


宮部さんの書評は、
「疑似中世世界・勇者と旅の仲間・魔王討伐と、王道の設定を一ミリも動かさず、ただ物語の始点を変えたことで新鮮な感動を生み出したコロンブスの卵的秀作コミック。」
とある。

12月24日付 読売新聞 本よみうり堂


なるほど、葬送のフリーレンが新しいと感じるのは、物語の始点を変えたことだったのか!

「アイデアのつくり方」によれば、

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

と書かれているが、まさに既存の要素の新しい組み合わせなのだ。


それを改めて実感した記事であった。

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大塩 謙
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