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優しさとは想像力だ。

私は優しさとは想像力なんじゃないかと思っている。
そして、優しい人は想像力が豊かな人だ。

優しさとは

そもそも優しさとは何だろう。
優しさとは相手のためを思って行動したり、考えたりすることのことだろう。
例えば、仕事がしんどいという悩みを持った友人の話をずっと聞き続けることや、あるコミュニティに馴染めていない人に積極的に話しかけにいくこと、相手の失敗を許すことなどが挙げられる。
相手のためを思い、相手の気持ちに寄り添った行動のことを私たちは、優しいと思う。

想像力

そこで、重要になってくるのが想像力だ。
優しさとは、相手の気持ちを考えて行動することだ。しかし、相手の気持ちを想像することができなければ、当然相手の気持ちには寄り添えず、優しい行動はできないだろう。

仕事がしんどいA君

先ほど挙げた仕事がしんどいという友人、A君を例にしよう。
仕事がしんどい友人A君は、それを話したいと思っている。
A君はなぜそのことを友人Bに話すのか。きっと話を聞いてもらって、「それはしんどいね」「がんばってるね」などの共感が欲しいはずだ。しかし、友人Bがそのことを想像できなければ、もしかしたら解決方法を提案するかもしれない。気分転換にもっとおもしろい話をしようぜというかもしれない。
友人Aが解決方法を欲している場合もあるかもしれないが、たいていの場合は話を聞いてほしいだけだろう。
この場合友人Aはなかなか自分の悩みを吐き出しきれず、もやもやしたまま帰ることになる。友人Bも相手のためにと思った行動だが、結果相手の気持ちには寄り添えてないことになる。
これは優しい行動ができたとは言えないんじゃないだろうか。

想像力がなければ、相手の気持ちになかなか寄り添えない。
また、想像力がなければ、そもそも行動に移すという段階にも至らないかもしれない。

例えば、新しいコミュニティに馴染めていない人がいたとする。
馴染めないことのつらさを知っている人、もしくは想像できる人はそうじゃない人よりも、声をかけようという気持ちがより湧くんじゃないだろうか。逆に馴染めないことのつらさを知らない人は、なかなか馴染めていない人の気持ちを想像できず、何もできないんじゃないだろうか。

想像力の身につけ方

これまで述べてきたように、優しさとは想像力の上に成り立っている。

では、想像力はどうやって身に着けるのか。

これは、いろんなことを経験する、いろんな人の話を聞く、本を読む、映画を読むなどすることで身につくんじゃないかと私は考える。その人が置かれている状況、例えば友人A君の場合、仕事がしんどいという状況で、人はどんな気持ちになるのかということを知ることだ。
自分が仕事がしんどい時に、話を聞いてもらってすっきりした経験があれば、きっと友人がしんどいときに話を聞いてあげられるだろう。そうやって人に優しくできていくんじゃないだろうか。

また、特に失敗した経験があれば、その経験から、次に失敗した人の気持ちを想像でき、寄り添えるだろう。そう考えれば失敗も悪くない。

私自身

私は優しい人に出会ったとき、この人はこれまでにいろんな経験をしてきて、人の気持ちを考えてきたんだろうなと思う。逆に優しくないなあという人に出会ったときには、この人は、想像力が足りないんだろうなと考えるようにしている。

これまで、偉そうに優しさについて話してきたが、私も大人になって少しずついろんなことを経験してきて、ようやく少しずつ、人に優しくなれてきているように感じている。
しかし、今でも、なんであんなことを言ってしまったんだろうと考えることや、相手は違うことを求めていたなと後悔することもある。
自分がこう感じるからといって相手が違うことも多くある。仕事がしんどい時に、はっちゃけたい人もいるだろう。
そんなことがある度に、もっと人に優しく、想像力を働かせられる人になろうと思う。

人に優しくするために、これからもいろんなことを経験し、失敗をしていこう。

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