ちょうど朝ごはんというみなさん
「ちょうど朝ごはんというみなさん、よかったらいっしょにいただきましょう」
こう言って「ZIP!」で水卜アナウンサーが朝ごはんを食べるのです。なんと配慮の行き届いた言葉でしょうか。
「みなさんいっしょに・・・いただきます!」これだと「いやいや朝ごはん食べてねーし」「今じゃねーし」と思う人がいますよね。
ちょうど今タイミングが合う人だけでいいんですよ、という気遣いが感じられます。
また、たまたまタイミングが合った人に対しても、無理に一緒にいただかなくてもいいんですよ、自由に食べてください、という配慮が「よかったらいっしょに」に込められています。
簡単な一言にもあらゆる人を不快にさせない気配りを感じさせる、さすが好感度ナンバー1のアナウンサーだと毎朝感心しています。
ドラマ「不適切にもほどがある」にもありましたが、わたしは昭和バリバリの世代なのでこういった言葉に少し違和感を覚えてしまいます。
また、テレビで最近よく耳にするのが「御覧いただきありがとうございます」という言葉。見たいテレビ局の見たい番組を勝手に見ているだけなので、急に感謝されてもとまどってしまいます。感謝の言葉の裏に、視聴率、経営、スポンサー・・・などとよけいな邪念が浮かんでくるのです。
ほどほどに、が許されない今の時代、「たいへんね・・・。」とつぶやきながら今日も朝ごはんを食べます。