イギリスとフランスの救急病院に行ってきた
イギリスでは、夜間急に診察を受けたい時など救急病院に行く。住民でも旅行者でも無料なのは素晴らしいが、ロンドンの都心部では7時間待ちということも。本当に緊急の場合は直ぐ診て貰えるのだろうが。結局、我慢して一旦帰り、翌朝の診療に戻った方が良かったりする。代わりに24時間対応の電話相談(111)を使うことも。例外は妊娠中で、夜でもほぼ直ぐに診てくれた。子供は待ち時間が少し短いが、それでも数時間のことはある。
南フランス旅行中、抗生物質が必要になった時も救急病院に行くしかなかった。総合病院で、旅行者は救急外来に案内される。案内されるというよりは、スタッフに聞きながら、自力でたどり着く。日本や英国と違うのは、病院に入る時も荷物検査があることだ。カタコトの仏語と携帯の辞書で症状を伝え、整理券を貰い、番号を呼ばれるまで待つ。都市の大病院なのに待ち時間は数十分以内だった。次の受付とお医者さんが英語を話せて大助かり。直ぐに検査と診察。しかも、詳しい検査結果が出る前に出国すると言うと、電話すれば結果を教えてくれるという。会計は50ユーロ位だった(診察や検査内容によって異なるはずなので、診察前の受付で要確認)。処方して貰った薬は近くの薬局で別料金。
朝に宿泊先を出て数時間後には病院から帰り、待っていた家族と無事ランチに出掛けた。ビーチで薬を飲む。直ぐに効いてきて有難い。日常もホリデーもこんな無茶をするから、よく体調を崩す。しかし、病院という観光と違った体験ができて、興味深かった。
初夏のプロヴァンス(南フランス)は暖かく、海辺は日光浴する人達や砂遊びする子供達がいっぱい。ニースで宿泊したアパート付近は石のビーチだったが、電車で隣町のアンティーブに行き、砂のビーチでも遊んだ。更に電車で少し行くと映画祭で有名なカンヌだ。
数日後、電話で検査結果を聞き取る自信は全く無かったのでメールしてみた。30分で返信が届き、検査結果の丁寧なレポートが添付されている。感激だ。早速ChatGPTで翻訳。が、医療用語だらけで、自分では何語でも解らない!仏語が読めるお医者さんにレポートを持って行くしかないかな。
フランスの病院の効率の良さに感心していたら、日経新聞に医療のデジタル化について書かれた記事があった。病院もAIでどんどん効率化されていくんだなぁ。