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終活で遺すもの、残さないもの。

みなさま、こんにちは!
69歳YouTuberの良子です。

本日は「47年連れ添った、婚礼タンスにお別れした話」をしますね。

いや〜、1月下旬ころからでしょうか。タンスの中身を少しずつ整理をして、洋服→小物類→着物という順番で手放していったんです。

全てが空っぽになったタイミングで、タンスとお別れすることになりました。



恥ずかしながら申し上げますと、69歳、年金暮らしの身の上です。タンスの処分費用を捻出するため、毎月少しずつお金を寄せていました。かかった費用は、「片付け110番」に依頼した33,000円です。

もちろん、婚礼タンスは親から買ってもらった思い出の品ですから心の葛藤がありました。すぐには決断できず、グズグズしていましたよ。「大丈夫! いつか決断できる日が来るから」長女が言った言葉が、ストンと胸のうちにくるまでしばらくかかりました。

もしあなたがモノを手放せないでいるなら、それは「手放すタイミングじゃない」だけです。焦らなくても大丈夫ですよ。わたしも一気にはできなくて、毎日少しずつ進めました。


タンスを置いてあった場所は、畳のみどり色がまだ残っています。足を踏み入れると、いまだに井草の感触や香りを感じます。


タンス裏に残っていたチリや埃を掃除して、数日過ごしてみたら気持ちの良いこと! 圧迫感がなく、心理的な安心感を得ました。「就寝中に地震がきて、タンスの下敷きになったらどうしよう」その恐怖に終止符を打てたからでしょうね。

わたし、終活を始めてから、ブリキの衣装ケース→ドレッサー→サイドボード→婚礼タンス……次々と手放しました。全て両親に買ってもらったモノです。親が大枚はたいて購入したモノ捨てるなんて! と憤る人もなかにはいらっしゃるでしょう。

もうね、わたしの両親は他界しています。亡くなった人の気持ちより、「いっしょに暮らしている子どもたちに負の遺産を残したくない」そのような気持ちで終活を進めてまいりました。

わたし、財産がありません。だから、わたしにできることは何かをいつも考えています。そうしたら、「残さないこと」が子どもたちのためになるかも? そんな答えにたどり着きました。

子供たちが片付けに苦労するであろう「大きな家具を残さないこと」。

親が亡くなって、悲しみに打ちひしがれているとき、親が残したものを処分、掃除させるのは申し訳ない。

財産を遺すよりも大事なことです。

ただ、わたしたちのように高齢になりますと、体力が若い人よりも落ちているんですよねえ。

片付けたくても、身体が思うように動けなかったり、おっくうだったりします。気持ちがわかるから、全面的に「大きな家具を手放しましょう」とは言えなくて……。

ただ、もしもあなたが身体が動く状態なら、少しだけ考えてみてほしいのです。未来を、想像してほしいのです。

自分が亡くなったあとのことを。

わたしは想像しました。終活で、大きな家具を捨てるだけではなく、YouTuberになりました。わたしが亡くなったあと、いつでも子供たちがわたしを見れるように動画に遺しています。

もうすぐ70歳です。

いつまで動けるかわからないけれど、後悔したくないから。やりたいことをやります。現在50本の動画を作成しました。「健康なうちは、動画をつくり続けたい」それがわたしの目標です。

良子

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