銭湯
温泉旅館では、料金が高い部屋では内風呂がある場合があるが、(いままで二三度そういう部屋に遭遇したが)私はほとんど使用しない。やはり、大風呂(大浴場)にゆったりと入るのがいい。
長湯をする人やカラスの行水の人もいる。私は後者のほうだ。
せっかく高いお金を払って温泉にいくのだから、長湯をしたいものだが、癖というか習慣というか性格なのか、私は長湯はできない。
銭湯の話しをしようと思ったが、温泉の話しになってしまった。
お湯に浸かることに変わりは無いのでお許しを!
ところで、銭湯は日本ではいつ頃から存在したのか。
昔日本に仏教が伝わった頃に、僧侶の身体を清めるために『浴堂』といったものが寺にはあったそうだ。
その後鎌倉時代に荘園制度が瓦解し、料金を取るようになったといわれている。いわゆる銭湯の始まりである。
室町時代には、蒸し風呂タイプのものが多かったようだ。
江戸時代になり、現在の大手町付近に伊勢与一が開業した蒸気浴の風呂が江戸での最初の銭湯と云われている。
その後江戸では下半身を湯船に浸かり、上半身を蒸気で浴びる戸棚風呂が現れた。もちろん混浴であった。
男女別々に浴槽を賄うことは経営側としては、大量出費であった為出来なかったようだ。ただ寛政年間の天保の改革により、混浴が禁止されたが、すぐ頓挫したようだ。その理由までは判らない。
当時から銭湯が江戸庶民の社交の場であり娯楽の場であった。
男湯の二階には座敷があり休憩所として使われたという。
明治の世になり、神田連雀町の「改良風呂」がはやりだした。鶴沢紋左衛門が考案した。ここに近代風呂の完成を見るのである。
銭湯は、昭和40年頃、全国で22,000軒を数えるようになった。
その後、自家風呂が普及して、いまは風前の灯火である。
若いころのロマン、息遣いは、私にはもうないが..…(笑)
皆さん湯道具持参で、銭湯に入りに行こうぜ!
おわり
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