君は想う
君は真夜中の午前3時に何をするだろうか?
君は意を決して公園へと向かった。
月夜のその静寂の中で口ヒゲと黒いメガネにフラッシュライトを浴びせた。
君は想う。
今だけは今だけは誰にも会いたくはない。
この瞬間に君の口ヒゲと黒いメガネが壮大におでこを輝かせた。
一瞬一瞬に全てを掛けた君は独り言の様に呟く。
わたすは真夜中の午前3時に何をしていますか?
新聞配達のバイクの音が微かに聞こえて来た。
逃げる様にして帰る君の姿を誰も見逃してはいない。
今宵の三日月に照らされながら。
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