親ばかりに責任を押し付ける世の中の風潮について思う事。
毒親問題で苦しみ続けた人が何とか毒親からの脱却を克服して、病んでいる人間に対して「それは毒親からの呪縛だよ」みたいに言うのは良くないと思う。学校、職場、先天的な障害、色々な要素で人生につまづいているわけで。取り合えず「親が悪い」って言う風潮はあまり好きじゃない。
親になる事が悪い事と呪い続けて、反出生主義を肯定したいとか、国の出生率低下の逆張り意見が言いたいとか、そんな事が見え透いてしまう感じがして。私はあまり「取り合えず毒親が悪い」みたいな意見は好きではない。精神分析の悪い部分だと思う。
反抗期というものがあるから思春期は親に腹立つのは当然で、後、国がどう考えても悪いのに自分の国のせいにすると、変なのに絡まれるから、取り合えず「親が全部、悪い」って言っておけばいい風潮な気がする。
スーザン・フォワード著書の「毒になる親」の影響が広まって、発達障害とかパーソナリティ障害とか、色々な社会不適合を取り合えず「毒親が原因」って言っておけば解決出来たような錯覚に陥るんだ。本当は子育てって、国からの支援、福祉、共同体の支援があって成立していたのに。
私みたいに「学校教育は悪」とか言ったら、不登校ユーチューバーのゆたぼん君みたいに叩くでしょ? 私、小中高をイジメでぼろぼろにされた人生なんだけど。不登校とかしたかったよ。今でも人生にトラウマとして心に傷痕が残っている。イジメで性的被害にもあったんだよ。
私が自分の親をあまり悪く言わないのは。過保護な部分もあるけど「学校でいじめられた事を真摯に聞いてくれたから」これだな。マトモにコミュニケーション能力を培えなくて、高校は休んで家でゲームする事も多くて、対人関係に壊滅的に心の傷を残した。経済的にも生きやすいように援助してくれた。いじめの件で親がちゃんと向き合ってくれたから親の事恨んでない。
辛くなったら不登校でもホーム・スクーリングでも良いって風潮が必要なんだと思うよ。
実際、コロナ禍ってホーム・スクーリングだったじゃん。
それで何とか回していた。
毒親問題の呪縛から逃れて、いい加減、この国を何とかしたいって風潮が多くなるといいな。
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