数ビット

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セックスとDQNと氷河期世代。

一昨年の事。 60過ぎだろうか。年長のマダムは呆れた顔で、独身未婚で10年以上も彼女がいない僕に言った。 「私が若い頃には、いい相手とはすぐにラブホテルに行ったものよ」 僕はできるだけ表情が引きつらないよう勤めながら愛想笑いをした。 日雇い派遣の現場では、世間話で歯止めのないシモネタ談義になる事がある。 汚れ仕事の現場にスパンコールが輝く洒落た靴で来ていたマダムは、日雇いの仕事であっても身だしなみに気を使える人のように見えていたが、どうやらバブル時代に遊びまくったギャル

    • ブラック現場で勤め続けるTIPS。

      自分用メモのようなものなので実用性不明ですが。 50過ぎてから日雇い現場仕事を続けている現状。 雇い主も派遣先も自ら「ウチはブラックだからw」と言うほどで、残業続きでベテランも疲労でしばしばドロップアウトしていく状況。 最近では来る人も減ってしまい派遣会社なのにタイミーで人員を確保するほど。 ちなみにスポット参戦のタイミーではこの現場は人気が高いらしく、日給の高さと単純作業が人気の理由なのではと思うが、1日しか来ないバイトさんが楽な仕事しかしない分、連勤している僕たちは仕

      • (愚痴)現場仕事の仕事の早さ、とは…。

        僕の最近の日雇い労働は、それなりに精度が求められる仕事だ。 僕は仕事が遅いなりに丁寧に作業しているので、この現場のシーズンが終わるまでは雇ってもらえるようであるし、また休ませてくれない。 僕はレギュラーメンバー扱いで働かせて頂いているが、所詮は日雇い労働だ。 なので10数人必要な作業員の半数が知識も経験も無い日当稼ぎの面子となる。 ちなみに作業が大変で身なりも汚れるので、あまり人気がある現場ではない。 ----- 先日は作業が大変過ぎる内容となるので、普段より人数を増や

        • ゴミ収集車の事故に思う。

          ニュースを見る時間も無い日々だが、半年~1年ほどの間に「ごみ収集車が子供を撥ねた事故」が何件も発生していたと思う。 とても痛ましい事故だと心を痛めると同時に、パッカー車(ゴミ収集車)に近付いたら危ないよなとも思う。 ----- 僕が日雇い仕事を始めて2年。僕もゴミ収集車の作業助手として幾度かパッカー車に乗った事がある。 まず、ゴミ収集車は殆どが民間企業に委託されている仕事だ。 市によって違う事だが、僕の市では7割ほどが民間企業に委託されているらしい。基幹インフラ事業だが

          日雇い派遣の民度と常識。

          僕は50歳を過ぎてから、日雇い派遣会社に登録して仕事を得ている。 生活費に困窮した為で、日給がその日に頂ける。 仕事は工場のライン作業から引越しや荷降ろし・解体現場の補助作業などの肉体労働・単純作業、ゴミ収集車の作業補助要員、パートさん向けの箱詰め作業など、様々だ。 人手不足だからか、僕のような現場作業経験の無い50過ぎのオタクのオッサンでも仕事を頂けている。現状、2年ほど勤めている。 ----- 派遣会社側からの僕の評判は、悪くないようだ。 遅刻はしないし、汚れ仕事も

          日雇い派遣の民度と常識。

          氷河期世代と「生前死別」。

          一番最初の就職氷河期世代の僕は既に50歳を過ぎている。 身内や親戚との死別も増え、青春時代に憧れた大人たちも次々と鬼籍に入っていく。僕自身もいつ世を去っても不思議ではない年頃となった。 ----- 就職氷河期世代の密かな問題は、学生時代の友人と縁が切れているのが当たり前、という事だろう。 就職氷河期は、学生時代には平等だった立場が、就職できたか無職になったかで身分が二分される。ましてや就職氷河期の初期の頃にはまだバブル景気の頃の「就職は出来て当たり前」という常識しかなかっ

          氷河期世代と「生前死別」。

          派遣先の危険人物。

          1970年生まれのヒキオタニート的な僕が肉体労働ばかりの人材派遣に登録したのが52歳。1年半ほど色々な現場に行かされ色々な人達の元で働いているが、イヤな思いをするのは決まって「イヤな性格の人」がいる現場だ。 派遣なので、派遣された現場のリーダーや社員の言う事を聞いて働くのだが、そのリーダーや社員の性格が悪くてイヤな思いをする事が時々ある。 結論を書くが、現時点で「アラ還世代のベテラン」に厄介な「イヤな性格の人」がいる確率が高い。 ----- 僕のような何の資格も職歴も

          派遣先の危険人物。

          オタクと終活とゴミの話。

           1970年生まれの僕も、そろそろ終活というものを考えなければならないな、と思うようになった。既に50歳を過ぎた、独身で、非正規雇用の根無し草だ。  「終活」なんてことを考えるようになったのも、まぁ独身のオタクであれば50歳を過ぎると漫画やゲームの物量が増えて処分も出来ず「うっかり死んだ時に困るな」と思う事もしばしばだろうが、僕の場合はそのリアルを目にした事も大きい。  非正規雇用…と言えばまだ真っ当な仕事をしているかのように響くだろうが、実際のところは日雇いアルバイトだ

          オタクと終活とゴミの話。