セイコー生へ 〜青森高校へ入ることの意味について私が考えること〜
現役のセイコー生、
青森高校に通っている
生徒諸君に向けて
何かを書く、となると
やはりこれは
とても難しいことである。
それでも何か有意義なことを書け、
となると
これはもう、すでに確定している
未来のことから
書いていくしかない。
現在、青森高校3年生
つまり18歳になろうとしている
若者たちに対して
何かを伝えるとするならば
そのほとんどは
都合の悪い現実が
ほとんどである。
いま18歳の君が
38歳になるころ
青森市の人口は16万人を切る。
これでもかなり甘い予測値であって
実際は15万人を切るのではないか、と
私なんかは考えている。
しかも青森市の総人口に占める
65歳以上の老人の比率は
50%を超える。
私が青森高校に在籍していた
1990年代の青森市は
人口30万人超であったが
世間からは
平成の大合併と呼ばれる2005年
青森市に隣接する地方自治体
南津軽郡 浪岡町
(当時 人口2万人)と
青森市が合併してから
来年でちょうど20年たつが
おそらく来年には
青森市の人口は
28万人を切るであろう。
青森市に限っていうと
年に5000人のペースで
総人口は減り
総人口に占める老人の割合は
増え続ける。
そしてこれが
最低でもあと25年間は
続く。
青森市長が一期4年やるだけで
浪岡町いっこぶん(=2万人)
の人口が居なくなるわけで
これは大変なことである。
10年後の青森市が
どうなっているか?
セイコー生の諸君が
知りたかったら
現在の弘前市を
歩いてみればよい。
JR弘前駅から
イトーヨーカドー(9月に閉店)
紀伊國屋書店(とっくに閉店ずみ)を
通って、シャッター通りの
土手町を歩きながら
先日、倒産した中三百貨店前まで
散歩してみればよい。
あれが10年後の青森市の姿である。
弘前市はもうすぐ16万人を切る。
まぁ、市長なり
国会議員らが
よほど無能で
無為無策だったのであろう。
この国の
不都合な現実として
この国の認知症患者数は
すでに200万人を超えている
(青森県の総人口が
この前120万人を切った!のに、だ)
あと10年でこの国の
老人用紙オムツの売上高は
赤ちゃん用紙オムツの売上高を
超える。
試しに近所のドラッグストアに
行けばわかるが
紙オムツの売り場面積は
赤ちゃん用と老人用が半々か
老人用オムツの方が売り場面積
広かったりするのが
わかるハズだ。
先日、セブン&アイ ホールディングスが
東北6県全てからの
イトーヨーカドーの閉店、撤退を
やらかしたばかりだが
確定している未来事項として
この国にある
コンビニエンスストアのうち
90%の店舗で
10年後には24時間営業を
維持できなくなるし
そうなった場合
青森県における
青森市、弘前市、八戸市
の主要都市ですら
コンビニエンスストアの
50%の店舗が
閉店、撤退となる。
この国では
あと20年で
戸建て住宅の
3分の1が空き家になるが
青森市なんかだと
地域にもよるけど
2分の1が空き家に
なるであろう。
一言でいうと
地獄、である。
これらの諸問題について
市長とか
県知事とか
国会議員らで
なんとかなるのか?
といえば
なるわけねーよ、というのが
いまの青森市の現実である。
今のセイコー生の
生徒諸君に
これだけは
言っておく、
20年後、君たちの代で
コケると
青森市はおろか
青森県全体が
根こそぎコケて
悲惨なことになる。
しかもその頃には
私なんぞは
とっくに死んでいて
諸君の手助けをすることすら
かなわない。
これが君たちの置かれている
現実だ。
そこはよくよく、覚えておいて
ほしい。