私のアイデンティティとは?
あれはネットの掲示板 2ch での
書き込みが発端で広がった
「こわい話」であったと記憶している
「人が踏み入っては ならない場所」
という御話で
YouTubeでの朗読なんかも
あるぐらい
有名な御話だ。
幽霊とか、タタリとかの
オカルト的な怖さではなくて
田舎の閉鎖的な集落で
集団心理が暴走しだした時、
人間がイチバン怖い
という
考えてみたら
「なるほどな」という
御話であって
これに近い話ならば
いくつか見てきた。
秋田県に
上小阿仁村という
集落がある。
47都道府県でも
自殺率の高さでは
常にワースト1を争う
秋田県だが
その中でも
上小阿仁村は
人口減少率
高齢化の進行率、そして
自殺率の3つで
県内ワースト1位という
ありがたくない
三冠王の街でもある。
その大きな原因は
無医村であること。
もっと正確にいうと
村の診療所に
医師が派遣されても
半年ともたずに
医師が
逃げるようにして
退職していくからである。
退職の理由は
村をあげて
一丸となっての
嫌がらせ。
平均世帯年収が300万を切る
さびれたムラにおいて
年収1000万超の
医師という職業の人は
嫉妬とかやっかみを
通りこして
「憎悪の対象」である
と言ってもよい。
上小阿仁村に派遣された
医師がまた逃げ出した、
新聞記事の見出しで
「8年ぶり9度目」とか
書いてあるのを見ると
「どこの甲子園常連校だよ」
とツッコミたくなる。
増える一方の
高齢者の自殺について
遺書には
「無医村で将来の医療に
不安がつのり、生きているのが
イヤになった」
↑
ムラをあげて
総出で医師をイビりぬいて
追い出してた犯人が
それ、言うか?
と二度目のツッコミ。
地域の利益とか云々より
個人的な鬱憤とか嫉妬の
憂さ晴らしが優先するようになると
この手の田舎は
一気に寂れるものだが
上小阿仁村なんかは
その最たる例だと思う。
が、実際は
それどころでは
なかった(汗)
東京大学の入試問題が解ける
ということは
東京大学を目指す子らを
教えられる、ということであって
チラホラと
自分の教えてた子らが
東京大学に受かり始めた時点で
「あー、こりゃもう
青森には
帰れねーなー」とは
思っていたし
それが決定的になったのが
2016年のことであった。
もう8年も前か。
あの年は
私にとって
人生観を決定づける
重要な年であった。
次は
あの年の出来事について
書いてみよう。