小さなアクシデントを楽みたい。

先日とても寒い日がありました。海の風なのか、山の風なのか。とにかく、都会の寒さとは違う、九州の寒さ。
車を走らせても、遠くの山は白くお化粧をして、海は灰色の波が高くなっています。
一日ゆっくりと家で過ごしたい。
なのに、その日は娘の中国語講座の日。週1回、大学のオープンカレッジを利用して学んでいるのですが、都会の大学と違い、アクセスの悪さにはびっくりです。

午前中に、大学の方から今日は雪になれていないのであれば最寄りの駅からバスを利用してくださいという電話がありました。
悪天候にすこぶる弱い娘。そして公共の交通機関はもっと苦手。人の視線が気になりますし、悪口を言われている、笑われている…そんな妄想が激しかった時期もあります。
「今日行く?行くとしたら、雪仕様にしていないから、最後の山道のところでバスに切り替えなきゃいけないけど」
多分行かないだろうなあ、と思ってそんなことを言ったのですが、意外に「行く!!」とのこと。びっくりです。

とりあえず、大学の最寄りの駅まで車で行ってコインパーキングに止めて、バスに乗って大学まで。

普通の感覚ならなんということもないのですが、強迫性で私が持ったものも持てない、時間の急な変更にも、やめることなく。

あんのじょう、バスはなかなか来ず、ふたりの体は冷え切り、やっと乗ったと思ったら、山の中にある大学まではカーブ続き!

つり革を持った手はカーブの度に引き千切られるくらい。むすめの顔は泣きそうで、私も泣きそうでした。黙ってましたがつり革は持っていました。笑

大学に着いたらもう15分くらい遅刻!
しかし、娘はスタスタと教室に入っていきました。

遅れていったらぜったいにみんなに見られる!とプチパニックになるに賭けていた私は感動してしまいました。

人は今までのストーリーを一瞬で書き換えることができるんだ!

娘に教えてもらいました。

講座終了後もなかなか出てこなかったと思ったら、先生に質問していたとのこと。

先生にも、発音が美しいとたくさん褒めてもらっていました。

満面の笑みで先生と話す娘を見ているだけで幸せでした。

帰りのバスはさらに過酷でしたが…。

イレギュラーなことに、挑戦してよかった。
これからも、小さな変化にチャレンジする娘を見守ろう!
素晴らしかった娘。い思い出になりました。




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