自己紹介 なぜnoteをはじめるか?
ご訪問、ありがとうございます。私は、ある大学で教員(研究者)をしています。専門は心理学です。日々、大学教員として感じることのうち、あまりオフィシャルには言えないことを、ただひたすらに独白したいと思います。大学生と大学教員に読んでもらいたいです。
このアカウントの主な読者は大学生です。私は学生さんと付き合い始めて10数年が経ちました。最初に言っておきますと、私は学生が大好きです。でも行き違いが多いなぁとも感じています。このアカウントを通して、リアルには会わないであろう大学生のみなさんに、大学教員の生態を知ってもらえたら嬉しいです。
なぜnoteをはじめようと思ったか?
このツールは、ある30代前半の同僚から教えてもらい始めて知りました。書くことを考えたところ、やっぱり日々感じていること、大学生のみなさんに実は伝えたいことを書きたいと思いました。
この「実は」というのがポイントなんです!
実は、大学教員は、皆さんが思うほど自由で権威的な存在ではなないのです(と、少なくとも私はそう思っている)。
言いたいこと、伝えたいことはたくさんあっても、実際に本人に伝えられるのはごくわずかです。それは教員の個性というより、今の社会がそうさせている面もあると思います。
だから、ここでは匿名で書きたいことを書くことにします。
私は何者?
日本の大学の研究者です。心理学者として、授業をしたり研究をしたりしています。大学・大学院で教育・研究をする立場です。
ゼミも持っています。私のゼミは、自分でいうのも何ですが、とても活気があります。楽しく、けじめのあるゼミだと自信をもっていえます(と、少なくとも私はそう思っている)。
学生のことが大好きです。オンでもオフでもたくさんの時間を学生とともにします。学生も(たぶん)私のことを慕ってくれています。おかげさまで高倍率のゼミになっています。
素敵なゼミ生が素敵なゼミ生を呼んできてくれます。授業でも、たぶん面倒見はよい方です。楽単かどうかはわかりませんが笑
私はあまり好きではありませんが、偏差値でいえば、40を切りそうな大学から70前後まで幅広く接してきました。いろんなタイプ、文理さまざまな学生、教職員と出会ってきた経験があります。
だれに何を伝えたいか?
大学生のみなさん、大学教員という「イキモノ」の生態を知っていますか?
大学教員だって血の通った人間です。教壇に立って単位を出す以外のこともやってます。機械じゃありません。
最初に白状しておけば、私自身はとても不真面目な大学生活を送っていた人間です。教え子たちの前ではとても言えないような学生でした。
そんな私ですから、大学教員との距離は遠くて、自分とは全く違う人種なのだろう、くらいにしか思っていませんでした。
授業をする人、くらいの認識ならまだいい方で、授業ロボット、みたいな認識だったかもしれません。大変失礼な話ですよね。人間としての気持ちもありますし、快不快も当たり前にあるのに、です。なぜあんなにも距離があったのか、今でも不思議です。そんな学生さんたちも、きっと多いんじゃないかなと思うんです。
ましてや、こんな時代ですから、大学教員といえど言いたいことも言えないのです。少なくとも私はそう思っています。残念ながら、学生と教員の距離はどんどん遠くなるばかりです。
何を目指しているか?
大学生と教員の距離が少しでも縮まったらいいな、と思っています。
たぶん多くの大学教員は「悪人」ではないはずなので、何か不愉快なことがあっても、少し相手の立場になれば誤解であることがわかるかもしれません。社会に出たあとで「あぁ、こんな気持ちだったのか」と思うこともあるでしょう。それをすこし先取りしたいです。
なぜ「どくはく」なのか?
独り言のようにつぶやきたいからです。説教したいわけではありません笑
私は心理学者なので、人間が人間に及ぼす影響を研究しています。人間が、ある人に何かを伝えたいとき、いろんなことが邪魔して言えないことってよくありますよね。日本人は特にそうかも。私もそうです。
だから、匿名でひたすらにつぶやきたいと思います。Twitterとは違うツールで、たぶん会うことのないだろう読者とつながってみたいと思います。
そして、この文章がただの「毒吐」にならないように、という自戒の念も込められています。
副作用的に期待すること
そしてできれば、学生との関係に頭を悩ませている大学教員の方にも読んでもらいたいと思います。もし同業者で読んでくださっている方がいたら、お伝えしたいこと。
「こんな時代に、お疲れ様です・・!」
大学って、何十年か前の感覚ではやってられないですよね。カリキュラムポリシーとかアドミッションポリシーとかシラバスとか到達目標とかアカハラとかパワハラとかモラハラとか科研獲得とか研究費管理とか入試業務とか学内委員とかなんとかかんとか。
青年期にいる大学生から、自分だけ年齢が上がっていくなかで、格差を埋め続けなゃいけない大変さもあります。
もし私と同じように感じていらっしゃる先生がいたら嬉しく思いますし、論文の合間にでもご笑覧いただき、肩の力が抜けるとかあれば、ほんとに御の字です。
で、一言でいうと?
大学とは、
・学生と教員とが「異文化」を持ち寄った場である
・その場ではさまざまな行き違いが起こる
だから、建設的な解消がしたい!
お互いを知り、建設的な関係になれたらいいな、と思っています。大学で、お互いに、かけがえのない4年間を過ごすわけですから!
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