大学教員の夏休み
2023年夏、本当に暑い日が続きますね。
「大学教員の冬休み」について書いたことが昨日のようです。
なにかと見えにくい大学教員の働き方。
今回もだらだら独白します。
大学の先生って、授業がないときは何してるんですか?
ある日、車のディーラーさんとの雑談で尋ねられた質問です。
大学の仕組みって、一般には本当にわかりにくいですよね。
夏休みの制度、大学により異なるのでしょうが、
「お盆休み」と言われる期間はふつう休みになります。
事務もすべて締まります。
それ以外はお仕事をしています。
研究という仕事
大学教員のお仕事は、授業だけではありません。
授業はむしろ一部、、とまでは言いませんが、教壇というステージに立つ時間はわずかです。
ステージに立っていない時間、授業の下準備や雑務の方が膨大です。
このあたりは芸能関係の感覚と似ているかもしれません。
夏休み期間は授業準備とともに、「研究」を進める期間になります。
他の記事でも書きましたが、
授業期間中に研究を進めるのは本当に難しいんです。
授業期間中は授業準備や学生指導に追われて、まとまった思考時間がとれません。
私たちには業績審査、教員評価というものが課されます。
一般企業にいう人事評価みたいなものですね。
研究業績(論文数やその質)は昇格人事にも大きく影響します。
授業期間外になったら、これ幸いに「研究」をやる。
特に若手教員であるほど、そうなります。
大学教員は、ポストを得るときはもちろん、在籍中にも研究業績を重ねなければいけません。
ポストを得るときの審査過程については、他のnote記事でもちらほらお見かけするとおりです。
私の過ごし方
夏休み(=何もしない、バカンスのような期間)は盆休みくらいです。
その間も、多くの教員は研究しているはずです。
もちろん、人により、大学により異なります。
同じ学部・学科のなかですら教員の過ごし方は異なりますので一概には言えません。
という前提で、私の場合は次のような感じでした。
・定期試験の採点、成績評価
・オープンキャンパス(模擬講義、個別相談など)
・来年度、新設科目の授業準備
・ある研究費の報告書作成1(4万字程度)
・ある研究費の報告書作成2(6千字程度)
・調査研究のデータ解析、論文作成
・研究倫理審査の申請書作成
・高校生向けの出張講義
・ある独立行政法人から依頼された講演
・ある医師会から依頼された研修の準備
・外部機関の立ち上げにかかる事務作業
その他、9月以降の授業準備やゼミの課外活動(飲み会など)、
学生の進路相談や研究計画書の添削など、
細かいことまで書き出すときりがないです。
今年も思うように進まなかったなぁ・・
そんな思いを抱えながら後期授業が始まります。
映画クレヨンしんちゃん2023がアツい!
プライベートでは、家族サービスも重要な任務です。
子どもを海に連れて行ったり、家族でカラオケに行ったり帰省したり。
そんななかでの映画鑑賞、今年はこちら。
『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』
https://www.shinchan-movie.com/
子どもからせがまれて観に行きました。
「こんなしんちゃん、見たことない。」
まさに!
まだ上映中なので内容は書きませんが、
今回の映画クレヨンしんちゃん、心理学的にも、とても素晴らしい作品になっていました。
(ひろし、みさえの親としての懐の深さ?にも、染み入るものがありました)
何よりしんちゃんの活躍ぶり!
「人を援助するってこういうことだよな」
「ひねくれた心情からの脱却プロセスってこんなだよな」
「あぁ、これはこの授業のあの理論の説明に使えるな・・!」
なんてことを考えるわけです。
授業のネタは日常生活から。
いつもアンテナを張っているので特別なことではないです。
でも結局、プライベートでも仕事してるような気がします笑
学生からの朗報も
夏も終わりに差しかかると、ゼミ生から次々と内定報告が入ってきます。
嬉しい限りです。
あとは大学院進学組がうまくいくことを願うばかりです。
全国の大学4年生のみなさんも頑張って下さい!!
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