ベリーショート

髪型はショートカットが多い。
たまにのばしてみることもあるけれど、くせ毛があるので頭がふくらみ、縮毛矯正を定期的にかける経済力もなく、あきらめてまたショートカットに切ってしまう。
最近までよく美容院で見せていた写真はこれだった。

眉は前髪で隠したい

昨日も、かなり髪がのびてきてふくれ上がった頭を鏡で見ながら、また上の写真を持って美容院に行こうかと考えた。
けれどわたしは4月に床屋で眉の手入れをしてもらっていた。
前髪を眉上で切ってもらってみようか、という野望を抱いた。
眉を出す、ということは、常にちょいブサを髪型でごまかしているわたしがこれまで決してしてこなかったことだった。
けれど昨日は勇気がわいた。
前髪をかき上げ、鏡で自分のおでこと眉を見た。
うん、いけるんじゃ?
いってみよう。
そして、ネットで気に入った写真を見つけ、それをスクショして美容院の予約を入れた。

これ(憧れの眉出し)

フェミニンな要素がなくなりすぎてはいけないと思い、美容院には、買ったばかりの花柄のロングワンピースで出かけた。
こうして行けばワンピースにも似合うショートに切ってくれるだろう、と思った。

結果は大正解だった。
全体的にかなり短くなった髪、特に眉上で斜めにカットされた前髪、切った髪を流してもらって再び美容院の鏡を見ただけで、
「おお!カッコいい!」
と思った。
花柄のロングワンピースにも、全然おかしくなかった。
美容師さんの腕がいいのだろう。
わたしは髪をベリーショートにしたことを、これっぽっちも後悔しなかった。
ベリーショートになった自分が誇らしかった。

わたしはかまちょのでしゃばりだ。
今日も事業所で、切り立ての髪を得意気に周りに見せながら、
「このベリーショートカッコいいと思いませんか?」
とはしゃいで回った。
そう言われたら、周りも褒めるしかないだろう。
周りは確かに褒めてくれた。
けれどそれ以上に、自分がこの新しい髪型を気に入っていた。

ベリーショートは男ウケが悪い。
よく聞く話だ。
わたしがずっとボブやロングに憧れていた理由でもある。
けれど50歳を目前にして、今わたしは猛烈にベリーショートに興味がある。
いつかもっと勇気がわいたら、ジーン・セバーグのセシルカットの写真を美容院に持って行こう。
そう思う。

これが似合ったら最強


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