おひとり様旅
ツアーナースのひとり旅
この夏はツアーが忙しすぎてすっかり体調を崩してしまった。
台風のせいで何年ぶりかに喘息がでてしまい、久しぶりに辛すぎた。
いつもなら親友と「○○行くよ！」の声かけに「OK!」と即答で旅ができたのだが、去年辺りから親友が親の介護に入り一緒に旅が出来なくなっていた。
だからといって1人でふらっと出かけられる勇気がないまま、家族に守られあっという間に50代後半。
私の人生何していたんだろう。
旅の達人気取りでいたが、いつも誰かの支えがあってこその旅じゃない。
このまま夏が終わりすっきりしないまま、またツアーナースを始動していくのか？
急に自分のキャパが実はせまいことに気付かされた。
行こう…おひとり様旅
行き先は大好きな雨季のタイ
風が気持ちよくいろんなものを吹き飛ばしてくれる旅にしよう。
そして考えを整理できるような場所。
パンガー県のカオラック。以前来たことがあるが、空港から1時間半かかる僻地なのでなかなか再訪出来ずにいた。最適だと思った。
空港にはスタッフが待機して下さり、ホテルに着くと夜中なのにフロントスタッフが熱烈歓迎で迎えてくれた。
アサインされた部屋は驚く程広い部屋。
初日は部屋の中を無駄に行ったり来たりした。
自分が興奮しているのがわかるほど楽しくて、まるで小さな子が初めてのおつかいに出たような…そんな不安から一転、やるぞ！という様な気持ちに満ち溢れていた。
ありがたかったのは、3階のベランダから皆が遊んでいる姿を眺められる事。
そしてすぐ目の前には海が広がっており、リゾート気分にさせてくれた事。
潮が引いた海辺を歩き、貝殻拾いを楽しんだ事。
スパで極上のアロマオイルで癒された事。
食べたかったシーフードプラッターを独り占めした事。
スタッフと会話を楽しみ、部屋に戻ればベッドでゴロゴロした事。
好きな時間に寝て起きた事。
すっかり心も身体も満足感で満たされ、喘息も海風のおかげですっかり良くなっていた。
旅は心の洗濯というが、まさにそんな夏のひとり旅ができた。
また年末まで怒涛の毎日がやって来るが、少し思考を停止して五感で感じる生活が送れたら、それだけでまた皆の旅の見守り役として、安全で楽しく心に残る様な旅のお手伝いができるだろう。
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