ストレスって何?
ストレスというコトバを聞いた時、私たちはマイナスなイメージを持ってしまいますよね。
ストレスが溜まることによってココロやカラダに様々な影響が出て、それが元で病気になってしまうことから、ストレス=悪というイメージを持ってしまうんでしょう。
私もずっとストレス=悪だと思っていたのですがある時、何かの本の中で「ストレスとは外的刺激である」という一文を見つけたんです。
外的刺激とは、自分の身の回りで起こる色々な現象のことで、自然から受けるモノもあればモノや人から受けることもあります。
例えば今年の夏も猛暑でした。
照り付ける日差しを「暑過ぎる」と受け取るのは、この「外的刺激」に当たります。
例えば家族や友達、同僚など身近にいる人たちとの会話の中で自分が傷付いたり、不安を覚えるような言葉を言われる、これも外的刺激です。
これらの外的刺激がココロに残って、そこから「明日も暑かったら…」とか「あの人に会うの嫌だなぁ…」と想像する、これが「不安」の増幅になる訳です。
ここまでを読んでいただくと「やっぱりストレスって良くないモノだ」と思われるでしょう。
けどこの外的刺激、私たちは他の感じ方もしています。
暑い日差しを避けるために木陰に入って、そこで風が吹き抜けたりすると「気持ち良い」と感じますよね?
他の誰かと会話をしている時、自分を褒めてもらえたりすると「嬉しい」と感じるはずです。
これらも間違いなく「外的刺激」です。
つまりストレスは悪いモノだけではなく、良いモノもあるということです。
「このハンバーグ、美味しいなぁ」も「川のせせらぎ、落ち着くなぁ」も「このアニメ面白いなぁ」もみんな、良いストレスと考えてみて下さい。
すると、悪いストレスと良いストレスは自分次第でバランスが取れることになります。
また同じ刺激でも人によってその受け取り方は違います。
「夏の暑い日差し」を「暑過ぎる」と感じる人もいれば、「気持ち良い」と感じる人もいます。
自分が「おいしい」と感じる料理でも、「この味は好みじゃない」と感じる人もいます。
このように自分が「心地良く」感じることは人によって違うため、自分に合った良いストレスを見つけておくことが大切になります。
ストレス発散とは悪いストレスが溜まった分、良いストレスを自ら受け取ることによってそのバランスを取る、ということなんです。
このように考えると「ストレスとうまく付き合う」というコトバも、しっくり来ませんか?
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