「今日」とは違う「明日」を生きる
カウンセリングを受けられる方に共通している「不安」があります。
それは「これから先」を想像することで湧き上がって来ています。
「今の自分」は出来ない事ばかりでダメな自分、自己否定を繰り返してしまって、自分で「自分」を貶めている状態です。
そんな「今の自分」のままで将来を想像したら…それは確かに、不安にもなってしまうでしょう。
そこで私はいつも問いかけます。
「あなたは今日ここにカウンセリングを受けに来ましたよね?」と。
カウンセリングを受けるって、心療内科や精神科を受診するよりも更に勇気が必要です。
その初めの一歩を踏み出すって、相当な覚悟を持たないと出来ません。
(それはカウンセリングに関する誤解とか、変な思い込みがあって、他人からどう思われるかなんて恐怖もあるためです)
けどその一歩を踏み出したのには、今の自分を変えたい、変わりたい、との想いがあるはずなんです。
その時点で、ダメな今の自分のままでいる将来を想像するから不安になってしまうんです。
今、あなたは変わろうと決心した。
どんな風に変わりたいのかは、あなた次第。
進む道はいくつでもあります。
どの道を選んでも良いんです。
もし道を間違ったとしても、そこからまた違う道を探せば良いだけ。
要は「変わるんだ」という想いを持ち続けて、歩き続けることが大切なんです。
出来れば「○○な自分に変わりたい」と、より具体的な将来の理想を持てたら、その道のりは短くなります。
大きな理想と、その理想に近付くための小さな目標を細かく設定していくことで出来ることが増えれば、出来ない自分より「出来た自分」を見つけやすくなります。
この経験が重なると、出来ない事が「目標」になって、より歩きやすくなります。
また「変わりたい」とは思えても、どんな風に変わりたいのかが分からない、という方も居ます。
そういう方はカウンセリングやセラピーを通じて、「どんな風に」を探すことから始めても良いんです。
「昨日」と同じ「今日」を過ごせば、「明日」も「今日」を繰り返すだけになります。
「昨日」とちょっとだけ違う「今日」を過ごせたら、ちょっとだけ違う「明日」が来ます。
友達と遊びに出掛けた、美味しいモノを食べに行った、面白いイベントに出掛けた、コンサートやライブ、映画を観に行った、買い物をしてきた…など楽しい「昨日」を過ごしていたら、気分良く「今日」を迎えられた、という経験は誰にでもあると思います。
そういうことなんです。
「今の自分」のままで将来を迎えるわけではないんです。
「今の自分」のままで「これから先を迎える」なんて想像をしないこと。
それで余計な不安を抱え込まないこと、こんなことを意識してもらえたら、不安は解消出来ます。
頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます