「自分」に興味を持ってみよう
・周りの人になかなか理解してもらえないんです
・仲間外れにされていて 独りなんです
・誰も私を相手にしてくれないんです
・友達の輪に入れないんです…
人間関係がうまくいかない人から、こんな相談を受けることがあります。
こんなことを感じている人って結構いるのかも知れません。
特に4月~5月辺りとこれから夏休み明け辺りに、このようなお悩みを抱えてしまう方が増えると感じています。
そんなお客様に私はいつもこんなことを訊いてみます。
「あなたはきちんと自分を発信出来ていますか?」
全てではないんですけど、多くの人は「していなかった」事に気付きます。
私はこんな人間です!と自分を発信しなければ、相手はあなたの事が何も分からない訳です。
何も分からない状態では、よほど興味を持たれるような特徴でもない限り、相手から声をかけてくることは無いと思ってください。
私の仕事は○○で趣味は○○で休みの日は○○して過ごしています
こんな風に自分を発信出来ていれば、この○○のどれかに引っかかってくる人、つまり興味を持ってくれる人は必ずいます。
この一言だけでも3つの○○という情報が発信されているわけで、そのどれか一つでも相手の関心と共通のモノがあれば、そこから会話は広がります。
例えば私の場合はこんな感じ…
「私の仕事は心理カウンセラーで、趣味はライブや映画や演劇を観に行く事で、休みの日は普段録画して貯まっているドラマやアニメなんかを観たり、本を読んだり楽器を弾いたりして過ごします」
どうでしょう?
なかなか普通に働いている人が「心理カウンセラー」に出会う事なんでありませんし、一方で「ライブ」や「映画」や「演劇」「アニメ」を観に行くのが好きな人は結構居るはずです。
更にドラマ(アニメ)を全く観ない人ならともかく、観ている人なら「どんなドラマ(アニメ)が好きなんだろう?」と興味を持ってくれるかも知れません。
楽器を弾く、というと「何を弾くんですか?」とか「バンドとかやってるんですか?」なんて興味を持ってくれることもあるかも知れません。
気の利いた人なら「この人はインドア派なのかな?」なんてことまで想像してくれるかも知れません。
この一言の中に「心理カウンセラー」「ライブ」「映画」「演劇」「ドラマ」「アニメ」「読書」「楽器」という8個の情報が入っています。
更に、心理カウンセラーって具体的にどんな仕事?とかライブはどんなジャンル?とか、映画やドラマは邦画?洋画?好きな俳優さんは?という感じで、更に興味ポイントが広がるわけです。
何しろ他人があなたのどこに、何に興味を持つかなんて分からないんですから。
そうなると8つの情報からそれこそ倍以上の興味ポイントについて話しが広がっていく可能性があるわけです。
実際に上記のようなお悩みを抱えるお客様と話をしてみると、意外といろいろなことに興味を持っていたりすることが分かるのですが、当の本人はそれに気付いていないことが多いんです。
もし「自分」に興味を持ってそれがいくつか見つけられたとして、この一言をしゃべるのに10秒も必要ありませんよね?
たったこれだけで、周りの人との会話が生まれ、そこから「あなた」という人間を知ってくれる人が増えていくわけです。
独りが寂しいあなたで、その寂しさから逃れたいと思っているのであるなら、まずあなた自身の得意とか、好きとか、興味を見つけてみましょう。
何もクリエイティブな事だけが趣味とか興味として価値がある訳ではありません。
それこそ「オタク」なんて思われるようなことの方が、他人は興味を示しやすくなるものです。
そしてそれを外に向かって発信してみましょう。
そこから新しい人間関係が生まれるはずです。
今はSNSなど情報発信の手段は様々あります。
便利なツールも利用しながら、人間関係を広げていきましょう。