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ココロの時代

21世紀はココロの世紀

21世紀を迎える頃はよくこんな言葉が飛び交っていました。
物質文明から脱却して、ココロを大切にしていく世紀。
そんな意味で言われていた、と記憶しています。

今は2024年。
世の中はどうなっているんでしょうか?

確かにコロナの時期にはそれまで経験したことのないような状況となり、人と人とが面と向かって会えなくなった分、ココロでのつながりは増したのかな、と思う時もありました。

エンターテイメントの世界の人たちはライブが出来なくなってしまったことから、配信という新たなライブ形態を生み出し、またオンラインでミュージシャン同士がつながって楽曲を配信する、というようなこともなされました。

技術革新がそれらを可能にしたことで、私たちに希望を与えてくれたのはココロがつながった、と言っても良いでしょう。

21世紀になってまたこんなことが起こるのか、と感じるような前世紀の遺物のような戦争が起こり、未だに世界はそれを止めることが出来ずにいます。
そこでは人の命が奪われていて、平和を願う人たちのココロが踏みにじられています。

ちょっと話が大きくなってしまいましたが、私たちの身の回りはどうでしょう?
カウンセリングという仕事をしているからそう感じてしまうのかも知れませんけど、ココロを守る、という点において大きな変化は無いように思っています。

未だにココロの病を精神論で片付けようとする風潮があって、それを言い出せないような環境の方が圧倒的に多く、そのせいで心療内科や精神科に行くことも憚られ、相当ココロが病んでしまいどうしようもなくなってカウンセリングに訪れる方はまだまだいます。

メンタルリテラシーという言葉があります。

「ココロの不調や精神疾患についての知識を得ることで、病気を予防したり、自分のこころの不調に気づいて、まわりの大人や友達、専門相談機関などに相談出来る力をつけていくことを目指す」

21世紀をココロの世紀にするためにも、これをみんなが身に付けていくことが必要なんだろうと思います。
まず私からあなたへ、あなたからあなたの半径1メートル以内に居る方へ、これについて話す機会を持ってみて下さい。

22世紀を迎える頃には、それこそ世界のみんなが幸せそうな笑顔で居るようになっていることを願います。


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