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責任の範囲を見直す
昨日の「我慢のハードルを下げる」について、一つ方法を今日はお伝えしようと思います。
自分の中での「我慢」がよく分からない方にとって、まずそれが難しいという部分があります。
これは特に仕事や友人との関係について分かりやすい方法になります。
責任の範囲を見直す
これはアドラー心理学に出てくる「課題の分離」の中で言われることです。
※アドラー自身はこの言葉は使っていないそうですが
具体的には自分が取れる、取るべき責任の範囲はどこまでかをはっきりさせる、ということです。
他人から好かれたい、よく思われたい、見放されたくないという思いから、自分がやるべき仕事の範囲、付き合いの範囲を超えてしまっていることがよくあります。
例えば仕事の場合、他人がやるべき仕事であるにも関わらず、自ら名乗り出てそれをしてしまう、そんなことをしていないでしょうか?
始めのうちは相手から「ありがとう」という言葉をもらえるのですが、それが日常になるとそれがなくなります。
それがなくなると「嫌われた?」と思ってしまい、さらにそのハードルを上げてしまいます。
それは結果として自分がすべきことを後回しにしてでも他人のやるべきことをしてしまい、自分の首を絞めてしまうことになります。
さらに言えば、本来その仕事を覚えるべき相手の成長をも妨げてしまうことにもなっているわけです。
過去の私がそうでした。
店長という立場にいながら売り上げのため、自分だけで仕事をしようとしてしまい、結果的に過労で倒れてそのままうつ病へ…
部下も育たないということで、評価を下げてしまうことにもなったわけです。
このように自分が責任を取る範囲を超えて、他人がやるべきことの領域まで踏み込んでしまうのは、お互いのためにならない、ということになるわけです。
友人や恋愛関係にしても、おせっかいの焼き過ぎは相手のためにも自分のためにもならないし、お互いが潰れてしまうことにもなります。
責任の範囲を明確にして、まず自分がすべきことをしっかりとやる。
他人に任せるべきことはやってもらう。
まずその境界をしっかりと見定めるようにすることで、我慢のハードルは下げられることになります。
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