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ボードゲーム『PreTinder』構想(詐欺あり(偏見あり(冷笑あり)))(最悪)


詐欺と偏見、そして冷笑!そんなボードゲームを考えてみたよ。画面の前の冷笑クンなら、こうしたアイデア自体は誰でも一度は考えたことあるであろう、なかなかシンプルなものだろうけど。でもとりあえず構想を形にしてきたから、よろしければ見てってください。

そして改善点などがあれば
し…………指摘頼む……
 ミギー「指摘!?」

  ピッ  ピシッ    ビュッ  


いくぞ!

 ボードゲーム
 タイトル

『PreTinder』

Pretender(詐欺師)とTinder(マッチング・アプリ)を合わせた造語。その名の通り、マッチングアプリで故意にプロフィールをいじくり可憐なお嬢さんを騙し、傷物にしようと企むクソカスのイケメン共をコンセプトにしている!


遊び方は簡単!

プレイヤー(3人以上)のうち、2人以上が「イケメン」となり、残った少数「お嬢さん」となる!

「イケメン」はそれぞれ己の、““プロフィール”” を見せッ!そのエリート・プロフィールで「お嬢さん」から““合格”” を賜るのである!!


(今回はデモンストレーションをこいつらで行います)

第一のイケメン・エスターク


第二のイケメン・ペ=ソギソン


お嬢さん・ムファサ


※「イケメン」役、「お嬢さん」役は、プレイヤー本体の生物学的性別・社会学的性別に関係がありません。俺だってお嬢様だぜ。


役は決めたね?では いざ参るよ!?


「イケメン」にはプロフィール・シートが配られる!


「イケメン」たちは、「名前」や「年収」といった項目を、それぞれの項目ボックスからカードを引くことで決めるんだ!それぞれ1枚ずつ引け!



  「引いたでペソ。あとお前の冷笑的趣味にドン引きもしているでペソ。」


カードから、お名前/年齢/お住まいのカードを対応するプロフィール項目の上に置け!

  「はい、置きました。」


プロフィール・シートはこうなりました。

ちなみに、どっちがどっちかというと、こう。



  「残りの……職業 ‐ 特技のカードはどうすんでペソか?」


引いたカードには、正直モテ要素なのと、これを知られてはマズイというものがあるだろう?



  「ああ……うん……こんなカード入れとくなよマジで」


そういうカードは、隠したいだろうから、裏に伏せるのだ!逆に良いカードだけ表にして、「プロフィールを埋める」のだ!

ここで、表にするカードは3枚残りのカードは全部 裏にして伏す



  「でもそれだと、“お嬢さん” に、裏に・・伏せた・・・カード・・・には・・マズイ・・・ことが・・・書かれ・・・ている・・・とバレるのではないペソか?」


いや、そうでもない。あくまで「三枚……三項目しか表にして見せることができない」のであって、残りの全てにマズイことが書いているとはならない。強いて言うのなら、「裏に伏せたカードは、今 表になっているカードほど・・は良くないかもしれない」というだけだ!




  「この……カードのない、“一言”っていう項目はどうするの?」


TwitterのBioくらいクソどうでもいいことをテキトーに書いておけ!でも、そこも「お嬢さん」の益荒男ますらお審査に響くぞ!



  「かきかき……」


すると、こうなりました。

「血液型」の「液」を誤字っていることをご了承ください。


お嬢さん……この二人のプロフィールを見て、どう思います?どっちのイケメン男がいいか、とか、あります?



  「え?ああ。そうね……ヤマト(26)さんと、けんご(33)さんね?どっちがいいか、ね」(彼女の女豹めいた瞳がら輝く)


ほら、ヤマトさんの学歴とかかなり珍しそうっすよ、ほら、ほら けんごさんの年収なんてほら、高いんじゃないスカ!?!!?



  「あ~~まあ、そうね~~う~ん」



  (ドッキ ドッキ…)


  (ソワ……ソワ……)







  「この殿方々、」












  「お顔の写真はないのかしら」


!?!??!?!?!!?!??!?!?!?!?!!?!?!?!?!!!?????!?!?!!!?????!!

えっっちょ は え!?!?


いきなりルッキズムかよ?
獣人らしいな



  「殺すぞ」


お顔の良さで決めてしまうとゲームのコンセプトが崩れてしまうので、ここでは男の顔は「イケメン」、丁度あなたの思い浮かべる「イケメン」だとします。



  「イケメンかどうかというより、単純にタイプの顔とかあると思うのですけどね。……ともかく、このプロフィールを基に、どちらの男性が好みか決めなければならないと」


そういうことです。



  「それメンクイなのよりずっとタチが悪いだろ」


ここで、迷えるお嬢さんのために、イケメンのみなさまにはアピールタイムが設けられます。



  「アピールタイム?プロフィールに沿って、自分の……というより、ヤマトのイケメン・・・・をアピールする、と」


  「『けんご(33)は “特技” に料理とあるように、料理上手です。彼女が夜遅くにくたくたになって帰って来ても、温かい料理を作って迎えてくれます。』とか、こういうことを言って、自分……けんごがいかに・・・イケメン・・・・をアピールするペソ?」


そういうこと。

つまり、

ペチャリブレってこと。


  「じゃあペチャリブレじゃねえか」


  「だったらペチャリブレするペソねえ」


あの……この記事書いてるときに僕も気づきました。これペチャリブレでええやん。でももうここまで来てしまったし、突き通すしかない。ゲーム、続行です。


  「このペチャリブレってゲームの方が、イラストも豊富で目も楽しく、誰も傷つかず、シンプルで、奥深そうで、数回プレイしてもマンネリにならなそうで、楽しそうなのですけど……」


いや、PreTinderを、続行です。


アピール・タイムは、(構想中なので何分がいいかまだ決まっていない)……。ともかく、時間いっぱい、己がいかにイケメンかをアピールするんだ!基本、アピールできることは「プロフィールに沿ったこと」!それさえ守っていれば何でもバーリ・良しトゥードゥ!既に表を見せているカードについて言うも良し、裏向けに伏せているカード項目について言うも良し!

逆に言えば、「嘘をつく」ことだけは許されない!
更に逆を言えば、“嘘”でなければ好きなだけいいように言ってもよい!
 ……
例えば、“年収” のカードを裏向けているとする。カードには「年収400万円」と書かれているとする。このとき、「俺実は年収が1000万円あってさ」と言うのは、“”にあたるため、死刑です。でも噓じゃなければ……たとえば「年収400万円以上・・あってさ」とか「年収三桁万円はあるんだぜ」と言ってアピールするのは、“嘘”ではない!!

好きなだけ、てめえの取り繕いたいステータスを取り繕った言い方をしよう!!


  「ヤなことさせるゲームペソねえ~~」


うるせえ!





①エスターク(ヤマト(26))のアピール

  「お初にお目にかかります、お嬢さん。わたくしヤマトという者です」

  「これはご丁寧にどうも。わたしはムファサ子といいますわ。ええと……ヤマトさん、今のお住まいは神奈川ということで……」

  「ええ。生まれが神奈川でして。一度、中学に入る際 関西に引っ越しましたが、やはり幼少期を過ごしていた故郷が落ち着くかなと。就職を機に戻りました。ムファサ子さんは、今 どちらに住んでおられるのですか」(太字のところを大きめの声で強調している)

  「アフリカですわね。南端を除くアフリカ大陸全域で広く活動していますわ。ところで、今はキッコーマン開発部に勤めていらっしゃいますの?」

  「はい。キッコーマン株式会社の横浜支部で、主に新商品の開発などを担当しています。やりがいがあって、楽しいですよ(……アフリカ?)」

  「へえ。それはすばらしいですわね。あ……と、お仕事のことばかり伺うのも失礼ですよね。ええと、休日は何をして過ごしていますの?」

  「最近はカフェ巡りにハマっていまして。ここ、趣味の欄にも書くくらいです」

  (“嘘” の許されないアピールタイムで、裏向けている“趣味”の項に具体的な内容を吹き入れたペソ!つまり、“趣味”のカードにも本当に「カフェ巡り」と書いてあるペソ!?くぅ、いいカード引いてるペソ、エスタークのやつ……)

  「カフェですの?いいですわね。神奈川には、オシャレなカフェも多そうですし」

  「なんか、県名からして、おいしいコーヒーありそうですもんね(?)(笑)。神奈川……関東にいらした際は、おいしいカフェに連れていきますよ」

  「あらいいんですの?」

  「ええ、もろちん────」

残り30秒!!!!


  「そろそろ時間みたいですわね」

  「わっ、急な……。あっと、えっと、アピールしなければ。あ!血液型!」

  「血液型?ヤマトさんの血液型……Rh…マイナス、AB?なんだか聞き慣れない……」

  「そう!Rhアールエイチ-マイナスAB型!これっ!2000人に一人くらいのレアなやつなんですよ」

  「どこかで聞いたことあるような……」

  「そうです、そうです!なんとあの、『魔人探偵脳噛ネウロ』に登場する笹塚衛士刑事と一緒なんです!」

  「まあ!ヤマトさんて……あの、『魔人探偵脳噛ネウロ』に登場する笹塚衛士刑事と血液型が一緒なんですの!?!?」(好感度超超超超超超上昇

笹塚衛士(画像右のイケメン)


タイムアップ!


  「なんとか詰め込めた……ふう」

  「なかなかいいモテ要素カードを引いているペソね……次は、ペ の番だペソ!」

  「(こいつ一人称 ペ なのか)」



②ペ・ソギソン(けんご(33))のアピール

  「こんにちは、ムファサ子お嬢さん。でペソ」

  「はい、こんにちは。えっと……けんご、さん?」

  「合っていますペソよ。けんごでペソ。今日はよろしくお願いしますペソ」

  「こちらこそ、よろしくお願いします。けんごさんは、東京に住んでいらっしゃるのね。なんだか都会で憧れますわ」

  「いえいえ、そんな(笑)。ペ も大学……あ、関西の方の大学なんですけど、そこを卒業してしばらくは関西の方にいたものでペソから、東京に来てまだ数年なんですペソ」

  「ということは、お仕事の関係で?」

  「そうでペソね。今の職に就いてから、引っ越してきたのでペソ。ペ はIT関連の企業に勤めていますペソ。なにかパソコンで困ったことがあったらなんでも頼ってほしいペソ」

  「それは、頼もしいですわね!一言に、学生時代はラグビーをやっていたとありますが、勉強だけではなくスポーツもお得意ですのね?」

  「いやあっはっはっは、高校2年と大3の頃は、主将を務めていましたペソよ(笑)」

  「身長もお高くて!シャツ越しにも分かる素晴らしい筋肉ですわ~!」

  「(えっこのヒト何が見えてんの?)」

  「わたしラグビーのことはよく分からないのですけれど、高校・大学共にやはり、強豪校と呼ばれるところなのかしら。大学はどこを出ていらっしゃいますの?」

  「あーー」(僅かに息を吸い、沈黙し、息を吐くように、)「関西大学でペソね」

  「へえそうですの」

  「理工理工学部です。同志社あたりも狙えたのでペソが、あっちは遠くて……。いや懐かしいな。理工学部はとにかく女っ気がなくて。基本研究所に引きこもりっぱなしなんでペソが、誰かの家に集まって飲むときは、ペ がよく料理を振る舞ったものペソ」

  「ああ、“特技”の欄にもそう書いてありますわね。料理のできる殿方には、惹かれるものがありましてよ。ところで、“趣味”は────」

残り30秒!!!!


  「こほん。趣味は、何か嗜んでいらっしゃいますの?」

  「え趣味!?いやあはははは、んーと。多趣味で、これといって特定のものに入れ込むようなことはないのですが」(早口)

  「強いて言えば、でいいですのよ。」

  「強いて……強いて。ピクッ、いや、漫画……あ、漫画!漫画を読んだりとかイラストを眺めたりするのが結構スキです」

  「漫画なら、私も好きですわ。今度、おすすめを教えてくださいな」

  「ええ、ぜひ────!」


タイムアップ


  「“趣味”を尋ねられたとき、ずいぶん焦っていたようだが、けんごさん?」

  「もうアピールタイムは終了したのでペソ。盤外戦はナシでペソ!」


……

…………


運命の刻


さて、ムファサ子さん、決まりましたか。どちらのイケメンが好みなのか。どちらがより、イケメンなのかッッ!!


  「ええ、好感度の差は、決定的でしたわ」


にゃんと!?これはどうなる、どうなるんだーー!!!


  「こんなクソボードゲームのデモンストレーションごとき、もったいぶっても意味ないので、さくっといきますわよ。まず、ヤマト(26)さん。わたし、キッコーマン……醤油のことはよく知らないのですが、だからこそわたしの知らない世界にいることが魅力的に感じました。なにより、『魔人探偵脳噛ネウロ』に登場する笹塚衛士刑事と血液型が一緒というのは、超超高得点ですわよ」

  「しゃーす、あざっす!」


  「次にけんご(33)さん。IT関連の企業に勤めていて、大人として成熟している感じもあり、頼りになりそうでしたわ。お料理がお得意というのも、やはり惹かれますわね。時間の関係上あまり互いの趣味についてお話できなかったので、仲良くなってもっといろいろお話してみたいですわ」

  「ペソ!」


どちらもなかなかの高評価!ただ「決定的な差」がまだ控えている!二匹のイケメンがどうなるも、これ次第だ!さあ、お嬢さん、今、結果を!!

  「ええ。“合格”は────」

  (どっきんどっきん)

  (そわそわ、もぞもぞ)




   ────っ!!



  「けんご(33)さんですわー!!おめでとう、ペ・ソギソン!!」


  「やったーー!!」

  「馬鹿な……一体何が……」


  「簡単なことですのよ。ヤマトさんには、致命的なクソ要素がありましたわ。ここを見てくださいまし。」

  「俺の……ヤマトのプロフィール・シートの……?ま、まさか神奈川が?」

  「神奈川に失礼だろ違えよ。ここが、ねえ……。一言、の欄ですわ」(指をさす)

……

…………

  「ゲロクソにおもんなすぎる」


  「ぐわぁぁああぁあぁあぁあああ!!しまったぁあ!!!くそ!!!ヤマト(26)がゲロクソにおもんなすぎるばかりに!!!!」

  「“一言”の欄を埋めたのはお前だろ」



勝者、けんご(33) もとい、ペ・ソギソン!!

  「はいはいあざっすペソ」


では、隠れていたプロフィールの全貌を、お見せしましょう。ペ・ソギソンはよく取り繕えたといえます。あんなクソみたいなカードを引いておいて。よっ、この詐欺師!(=Pretender(タイトル回収))



……

ゆ虐が趣味って、正直ドン引きっスよけんごさぁん

  「お前が用意したカードだろ、お前が」

そのとき、ペ・ソギソンはそこらに足を軽くぶつけ、転びそうになった。

  「おっ、とと……」

そこには鳥類特有のプリチーな尻が、いやケツが、いや……““““穴””””があったッッ!!!


  「……やはりわたしに “お嬢さん”だなんて、似合いませんわ」


  「ムファサ子、急になにを……。おい、ソギソンくん!大丈夫かい!」

  「わたしをお嬢さん……ましてや猫耳っ子だと勘違いしている殿方がいるのであれば、ごめんあそばせ。わたし、猫の獣人なんかじゃあなくってよ」


だったら、一体何の……


  「ハイエナよ!」


ムファサ子のまたぐら、そこには、そこには……ハイエナ特有の!メスハイエナ特有の、““““偽陰茎””””があったッッ!!!!!!

な、なにィーーッ!?!!???確かにハイエナは犬か猫かで言えばジャコウネコの近縁、猫の仲間だけども!まさかムファサ子が、猫っ子ではなく、ハイエナっ子だったとは!!


  「騙すつもりはなかったのよ。でも、騙されていたのなら、ごめんなさい────ねッ!!!」


ヒュッ カッ♂  カッ♂

   ズ、ズゴゴゴゴゴ……♂












  「とほほ~~ッ もうマッチングアプリはこりごりだァ~~!!」