数学標準問題精講はやるべき！？現役慶應生がレベル・メリット・デメリットを紹介！
旺文社の出版するOO問題精講シリーズは、科目を問わずとても人気のある参考書であり、「数学標準問題精講」もそのシリーズの一つの参考書です。
今回は数学標準問題精講について、実際にどのような参考書であるのかを、現役慶應生が紹介します！
数学標準問題精講のレベル
数学標準問題精講のレベル感としては、数学標準問題精講の内容を大方理解できれば
東京一工を除く国立大・早慶含む全ての私立大学
で合格点を取ることができます。
意外と高いレベルだと思った方も多いのではないでしょうか。
名前が知られている参考書なので舐められることが多い印象がありますが、実際に理解すればこれほどのレベルに到達することができるため、実におすすめの参考書です。
数学標準問題精講のメリット
①網羅性が高いのに量は少なめ
数学標準問題精講は網羅系の参考書であり、数学の様々な問題が収録されています。それにもかかわらず、数学の参考書としては薄めとなっており、最短期間で数学の基礎を理解することが可能となっております。このため、時間が限られる高校3年生から数学の勉強に精を入れる場合非常におすすめです。
②答えの確認がしやすい
数学標準問題精講の問題は、ページの上部に問題文があり、そのすぐ下に答えが書かれている形式となっています。
筆者はこの形式の参考書を勝手に「チャート型参考書」と呼んでおり、答えの確認のしやすさから非常におすすめしております。
答えの確認のしやすさから、参考書を解くうえでストレスが少なく、効率的に勉強を進めることができるでしょう。
③入試問題の橋渡しに使える
同シリーズの数学基礎問題精講と比べ、難易度は高めに設定されており、応用力が求められる問題も多く収録されており、その上数学基礎問題精講などとレイアウトやボリュームが同程度なので、最短時間で入試問題に慣れるのにピッタリな参考書です！
数学の基礎力は身についているけれど、入試問題の複合型問題に対応できない人におすすめです！
数学基礎問題精講のデメリット
①数学基礎問題精講と比べて時間はかかる
数学標準問題精講は、同シリーズの数学基礎問題精講と比べると難易度は高めに設定されており、数学基礎問題精講と同程度の時間で完成させようとすると、どこかで行き詰まってしまいます。
難易度が高めなことに留意した上で、無理のない学習計画を立てることが重要と言えるでしょう。
②答えをすぐに見る癖ができ得る
メリットとして「答えの確認がしやすい」と挙げましたが、逆に言えばいとも簡単に答えを見ることができるということになります。
数学はじっくりと解き方を自分で考えるという過程がとても重要な教科です。にもかかわらず、わからない問題をすぐに答えをみるという癖をつけてしまうと、自然と問題の解き方を「暗記」するだけに終わってしまい、難しい数学の問題を解く能力が育まれなくなってしまいます。
数学標準問題精講を解く場合は、「解き始めて10分は答えをみない」などルールを作った上で解くことを心がけましょう。
③解答が数学好きには物足りないかも
数学標準問題精講の解答は、よく言えばオーソドックス、悪く言えば発想力などで時短や計算の省略ができるような「美しい」解答が少ないです。ボリュームが少なめなことも相まって、数学が得意でどんどん解いていきたいという人には物足りない参考書となっています。
数学標準問題精講を使うとよい人
①河合塾全統模試の数学偏差値が65前後である
②高校3年生である（時間がない高卒生もOK）
③入試クラスの問題でもオーソドックスな解答で解きたい
この①②③を満たしている人であれば、数学標準問題精講を使用することをおすすめします！
入試まで時間が迫っているけど、入試問題には慣れておらず、早く複合型問題や入試でよく出るポイントを抑えたいという人におすすめです！
また、条件を満たさなかった方向けの参考書も紹介します！
①の条件を満たしていない（偏差値65未満）
→数学基礎問題精講（旺文社）
①の条件を満たしていない（偏差値65以上)
→文系数学の良問プラチカ(IAIIB)・理系数学の良問プラチカ(IIIC)
②の条件を満たしていない（高校1,2年生である・時間に余裕がある高卒生）
→一対一対応の演習（東京出版）
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