ミシンとなかよくなる
娘が小学生になるので繕い物をした。幼稚園児の時に作ったモノが小学校でも使えるので本当に必要な数は2つだったが、もう好みのキャラクターじゃないと分かっていたので思いきって全て作り直した。
ミシンは不得意。確か、中学生の時に家庭科でスカートを作った。
真っ直ぐ縫えない。下糸がこんがらがる。針は何本も折る。作業が全然進まない!イライラするし悲しくなる。手縫いならできるのに。
それ以来、ミシンを使う仕事があると母に頼んでやって貰っていた。
そんな私だが、娘が幼稚園に入園する時に思いきってミシンを購入した。理由は娘がキャラクターへの拘りが強く、既製品がなかったことと、ミシンの性能が上がっていて苦手意識を克服出来そうだと思ったからだ。
確かにミシンの性能が上がっていて縫い目も思ったより曲がらず、針も折れず、下糸もそこまで絡まることはなかった。調子に乗ってスモックも作った。しかし、苦手意識克服!とまではいかず、その後、小学校入学までミシンは仕舞われたままだった。
改めて小学校で使うカバンやシューズケースを作ると、3年前に作ったからかスムーズに作れた。今度こそミシンと仲良くできるかも。という予感がした。
余った布で移動ポケットを作った。自分用にポケットティッシュケースも作った。
そして、何と、カーテンも作った!
娘のピアノの先生が自宅でレッスンしてくださる方に変わり、物置兼ピアノ部屋に目隠しのためのカーテンをかける必要が出たのだ。
はじめは購入するつもりでカーテンを調べていたが既製のサイズがなく、オーダーすると最初のレッスンの日に間に合わない。
その時、全身鏡にかけたままのタペストリーになる布を思い出した。
約20年前、どこかの雑貨店で一目惚れして飾るところもないのに布を購入した。ソファーのカバーにしたこともあったが、ここしばらくは折り畳んで全身鏡のカバーにしていた。
大好きな柄なのに、これまで一度もタペストリーのように全体が見える状態で使われた事はない。
カーテンとして使えないか、と思いサイズを測ると縦はピッタリ!横は布を少し足せばカーテンになる。
カーテンの作り方を調べると「カーテンテープ」を使うと良いらしい。早速購入して縫い始めた。
長い布を縫うのは大変だったが、あまり曲がらず直線に縫えた。思ったより簡単に出来た。
カーテンとして生まれ変わった布を部屋にかけてみると、ピアノで見えない部分はあるが布が折り畳まれることなく、のびのびとしている。殺風景だった部屋が明るくなった。
ミシンへの苦手意識が減り、仲良くなれそうな気がした。なぜ、そんな気持ちになったのだろう?恐らく作る前のイメージと出来たモノとの差が少なくなったからだろう。
この調子でミシンを使って何か作ってみよう。今度こそ、仲良しになれるはすだから。
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