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上手な「並」の先生は、 指導案検討会でみんなをブレないように導く2

この記事は 2作目です。
前回の作品を読まなくても読んでいけるのですが
より深く理解できると思うので是非とも 前作を見てください。
前作は上のものです。

そこまでの単元計画 を確認する

 今日検討に使われた 指導案 はいわゆる 略案というもので
その日の時間を書いたものです。
そうなると最初から最後まで進め具合が書いてあったとしても
どこからスタートしてどこにゴールするのか がよくわかりません。
またその能力がどの場所につながるのかという
次年度の流れもわからないために
どこまで引き上げていいのかというのもよくわかっていませんでした。
そのため最初、みんなが言ってることがバラバラで意見がまとまらず、
これはきついなという風に 私も思っていたのですが
別の上手な「並」の先生が 「単元計画はどのようになっていますか?」
という風に聞かれて授業者の先生が
この時間の前の時間の様子を話してくださって
程度授業の中でこんなことを学習するということを
ようやく共通理解することができました。
やはり理解が違うと話し合いもうまくいかず、
いろんな方向に話が言っていましたが、
このステップのおかげでみんなの意見がまとまってきました。
単元計画は現代の授業においてはものすごく大事で
子ども達が主体的に授業を進めていく以上は
その授業を始める時点で子どもがどんな力が備わっていて
どんなことを考える傾向があるかを確認しないと
その時間どんな風に動き出すのか想像がつきません。
またsの時間得た力を、どのように次の時間の内容に近づけるか
またそのためにどれくらいその時間にやらなければいけないのか
というのが分かりません。
今回はそれが確認できたので 後半は
ずいぶんと検討会が早く流れるようになりました。

 結局何が提案されるべきことなのかを確認する

 今日の事業者の先生の素晴らしかったところは
提案したいところがはっきりしていたところです。
最初にそれを言われたので ほとんどの先生が
何を一番したいことなのかというのがよく分かりました。
ところがよくあるのが、その辺の弱いもの。
授業のシナリオを書いただけで終わってるものです。
そうなるとどこが この授業の山場なのかわからないし
一番時間かけるのがどの活動なのかも分かりません。
よくあるのがそこがわからないとなると
みんながこうではないか こうではないかと事前検討会で
勝手に言い始めるし 終わった後も
結局 論点がバラバラであんまり まとまったような
授業研究会にはなりません。
今日上手な波の先生が最後の最後にみんなに
念押しをされたのですが
「今回の先生は ここが提案ということでした。
 それがどのように 子供たちにとって効果があったのか
 我々が真似できる部分なのかというのを確認しないといけない。
 それを 次回の授業研究会でみんなで学ばせてもらいましょう。」
という風にまとめられました。
これで みんなの当日までに見る視点が決まりました。

授業研究会は非常に有意義なものです。
ただし、みんなで同じ方向を見ている時はより効果があるのですが
みんながそれぞれだと、効果があまりなかったりします。
子ども達にとっても教師にとっても汎用性があって
扱いやすい授業のスタイルはものすごく大事で
これをみんなでアイデアを出しながら見つけるのが
授業研究会の1つの醍醐味だと思います。
いい研究になるように、事前研もスマートにやれるようにしましょう。

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