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上手な並の先生は反転法で授業を作っている時もある


みなさんはよくテレビ等で見かける佐久間宣行さんという方をご存知ですよね。この方は数々のヒット企画を生み出しているプロデューサーで、「反転法」という発想を用いて面白い企画を作ることでも知られています。

「反転法」とは、自分の嫌いなものを反対にすることで面白くするやり方や、当たり前のものを反対にして新しい価値を生み出す方法です。この手法はテレビの企画だけでなく、実は教育の現場でも活かされています。よく見てみると、上手な先生はこの「反転法」をうまく取り入れて授業を行っています。

上手な先生の取り組み

  1. 結論を先に言って理由を探させる
    通常の授業では、まず説明をしてから結論を述べることが多いですが、優れた先生は逆に結論を先に提示し、生徒に「なぜそうなるのか」を考えさせます。これにより、生徒はより主体的に学習に取り組むことができます。

  2. 答えの理由が分かるところを探させる
    生徒に「この答えの理由はどこに書いてあるか?」と問いかけ、教科書や資料の中から自分で見つけさせることで、読解力や思考力を養います。

  3. 音読にリズムや音量の変化をつける
    ただ単に読むのではなく、音読にリズムや音量の変化をつけることで、より楽しく、記憶に残りやすい形で学習できます。

  4. 音読をあえてそろえずに早読み競争にする
    普通の音読ではなく、あえてバラバラに読む競争形式を取り入れることで、集中力が高まり、楽しみながら読むことができます。

  5. かけ算九九を覚えさせるのではなく、たし算等で答えを求めてから行う
    いきなり暗記させるのではなく、足し算を使って答えを導き出した後にかけ算のルールを学ばせることで、理解が深まりやすくなります。

このような方法以外にも、授業の構成を少し反転させることで、生徒の興味や集中力を引き出す工夫はたくさんあります。

まずは基本を押さえてから応用へ

もちろん、初心者の先生はまず教科書通りの授業をしっかり行うことが大切です。しかし、授業に慣れてきたら、こうした「反転法」を取り入れることで、より生徒の学びを深めることができるでしょう。

中堅の先生がこういった手法を自然に使っていることが多いのも、経験と試行錯誤の賜物です。先生方もぜひ、反転法を意識して授業を工夫してみてください!

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