今日も我が家は「私とワグナー・ナンドール氏 3」秋季展2023年度10月15日〜11月15日まで
皆様「おはこんばんちは」
鈴丸 カエル🐸です。
そろそろ金木犀の香りが漂い始めました。
今年の茹だるような暑さから、やっと、やっとの事、外に出していた観葉植物達を仕舞わなければと奮闘しております。
予想外に育ってしまった植物も多くて
「どうしょう?」と枯らすのが得意な私は困ってしまいます。
県内の大きな秋祭りも無事に終了し何よりでした。
さて、ワグナー・ナンドール氏のお話しの続きです。
千代夫人は90歳を超えているとは思えない程、お元気で品のある美しい方でした。
ナンドール氏の話しになるとキラキラしていて、とてもナンドール氏とアトリエから住居まで作ったとは思えない方でした。
まるで前からそこに居たかのように私を迎えて下さった人達に別れを告げて帰ってまいりました。
「哲学の庭」
ガンジー
キリスト
聖フランシス
達磨太子
聖ユスチニアス
ハムラビ
エクナトン ・ アブラハム
他に聖徳太子とか、釈迦、老師像もあるのですが、よくわからなくなってしまいました。
すみません🙇♀️
キリスト・老子・釈迦・アブラハム・エクナトンを円形の台座に配し、世界を象徴する真ん中の球を見つめ、その外に達磨・ガンジー・聖フランシスを配する。
宗派を超えて神の存在を確信し、老子の説く「人間が生きていく規範としての道(タオ)」も深く心に刻みキリストや老子を特別扱いせずに釈迦・アブラハム・エクナトンを同じ円形の場に配し「宗教の違いからくる争いが絶えない現在の世界で、全ての宗教が他の宗教の存在を否定することなく、敢えて許容し手を取り合うことによってのみ、初めて世界に平和が訪れる。」というナンドール氏の思索の結果だった。
イスラエルがガザ地区へハマスへの攻撃が始まって、まるで生き地獄のようと大きな弊に囲まれて逃げる事も出来ないのらしい💧
中東問題は様々で何が問題なのかも明確では無さそうです。
しかし、負の連鎖が繰り返されている。
今こそ全世界に告げたいナンドール氏の言葉。
「私は、文化、宗教などの相違点よりも、各々の共通点を探しているのです。
共通点を通してしか、お互いに近づく事が出来ないのです。」
日本は良い。
日本が日本としていられる。
でも、多くの移民の人達が入り込んで来たら?
やはり、国際社会としてどう?向き合わなければならないのか?
ナンドール氏の言う
「人類の原点に立ち返る事が必要で、人類共通の誰でも従える安心なルールを作らなくてはならない!
文化、宗教の相違点より人類の原点を誰でも従える人類共通の安心なルールを早く作らなくてはならない。」
国が国を侵攻する事なく自立し私利私欲を捨て本当に相手を思いやり愛する事は出来ないのだろうか?
約束を約束として守る事なく破り続ける国の指導者はそれで良いのでしょうか?
ごく最近、ある所で聞いた・・・
マーティン・ルーサー・キング牧師の
言葉。
「黒人差別を辞めない人、黒人差別を撤廃したい人達,私達は違う船に乗ってやって来た。
しかし、今、同じ船に乗っているではないか!」
これは移民船に乗って来たピュリタン・メイフラワー号に乗ってやって来た白人と奴隷船ブルプス号に乗って来た黒人がUSAという船に共に乗っているではないかという意味。
心ある人達は皆同じことを言っている。
手塚治虫・横山光輝・石ノ森正太郎しかり
ジョン・レノン、ボブ・ディラン、ボブ・マリー、ルイ・アームストロング、ステイビー・ワンダー・ローリング・ストーンズもちろんビートルズ
他に挙げたらきりが無い。
少しでも隣人を気遣い、隣人を思いやれば・・・
その引きがねを弾く事がなければ変わっていくかもしれないのだ。
今回、ワグナー・ナンドール秋季展に触れ千代夫人がナンドール氏に初めて出会った時に千代夫人の心を激しく揺さぶり
見ているだけで涙が溢れそうになったと言った。
小さなピエタ像(50センチぐらい)
ピエタ像
このピエタ像はパリのルーブル美術館の委員会で「二十世紀最高の作品の一つ」と高い評価を受け展示される事がほぼ決まっていたが具体化する前に移住していたため実現はしていない。
千代夫人も心を揺さぶられるという、おこがましいのだが、私もハンガリアン・コープスに抱いた気持ちは似たような感じだったのでは?
と思うのでした。
何故なのかわからない、魂の根幹を射抜かれたような衝撃を忘れられないのです。
千代夫人も前夫との間での葛藤を潜り抜け大きな決断をした時マリア様が
「耐えるのですよ」と囁いているように思えたという。
11月15日がナンドール氏の命日である。
ある年のこの日、私は、図らずも千代夫人と過ごす事が出来たのです。
ナンドール氏がワンハンドで描いたと言われる和室の円形
その円形は狂いが無い正確な円形だそう。
その前にある池。
そして私達を案内しながら思い出話しをしながら、定刻にナンドール氏の墓石の前へ祈りを捧げました。
正直、思ってもいなかった出来事に恐縮しながらも厳かな気持ちでご一緒にお祈り出来た事が奇跡だったと思いました。
1989年にハンガリーはソ連の衛星国である事に終止符を打ち民主国家となる
それまでに祖国に追われて来た事もようやく終わったのでした。
「私の日本人への叫びは、とうとう日本人に届かなかったようだ。それだけが心残りだ」と
亡くなる前日に千代夫人にハンガリー語で呟いたのを彼女は聞いている。
ナンドール氏が何故このように呟かれたのかは不甲斐ないが、おそらく日本人だけでなく、全世界としたら今現在ある現状にピッタリでは無いかと思うのです。
そして日本人として亡くなったナンドール氏に報いる為に日本として出来る事は無いだろうか?と思うのです。
どうか、一刻も早く戦争や紛争が終結することを祈ります。