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今日も我が家は「E・L・P」恐怖の頭脳改革
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皆様、「おはこんばんちは」
鈴丸カエル🐸です。
台風🌀の影響はまだまだですね💧どうぞお気をつけてお過ごしください🙇♀️
さて私がおそらく初めて手に取って眺めたであろうアルバム。
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実は、E・L・P(エマーソン・レイク&パーマ)であります。
ちょっとマニアックな出会いでした。
中学生になって、夏休み前の終業式の日中2病的な友人Yと仲良くなり彼女の家に遊びに行った時の事でした。
彼女の姉が帰って来て、ご挨拶。
彼女の姉は高校1年、特殊な音楽専門の高校生で初めてご挨拶した時にとても大人びた感じに見えた。
その私立高校の音楽科は中々、偏差値が高いので入学は難しいと聞いたのです。
そこで担当する楽器の選考があり彼女が思った楽器になれなかった。とちょっとガッカリしていたのです。
どうして?自分の思った楽器になれないのか聞くと、選考する楽器に自分の歯並びだと問題があるのだとか説明されて、そんな事で出来る楽器が変わってしまう事がある事に衝撃を感じた。
まるでパイロットを望んで視力の問題で外されるような?それくらいショックだっただろうと思われて専門にせっかく入れたのに・・・と言うと
彼女は担当する楽器もなかなか良い感じだからと楽器を見せてくれた。
名前は忘れたが木管楽器のテノール部分を担う楽器だと説明されたのでした。
すると、彼女の友人と称する男性数人が「お前、忘れてただろう」と何かを届けに来た。
「次、俺の番だから、ちゃんと持って来いよ!」と念を押すように言って帰って行った。
「わかってるってば、じゃあね!バイ、バイ!」と仲がいい感じだ。
私は少し憧れの目で彼らを見ていた。
男女共学で照れもしない普通の会話が出来る彼女が羨ましく感じた。
「さぁて、聴いてみるか!」とそこからレコード盤を取り出し、私に空のアルバムを渡した。
それがこのアルバムだった。
「このアルバム聴く為にこの4トラックのステレオ買ったのだから!」と言って真新しいレコードプレーヤーの蓋を開けレコード盤にセットした。
彼女達の家の居間にはアップライトのピアノがあり鴨居の上の四角にはコンパクトなアンプが4つ乗っかっていた。
まるで、音楽の為の部屋だった。
彼女は友人達と共同でレコードを買って聴くと言っていた。
友人Yは何処に行ってしまったのだろうと見回していると彼女のお姉さんはおかまいなしに骸骨の様なアルバムのポスターを「これは私の」と壁に貼った。
そしておもむろに私が持っていたレコードアルバムを手にすると「これね、凄いのは演奏しているのが3人だけなの、シンセサイザー奏者がエマーソンなのよ、新しい楽器よ聴いてみて。」と針を落とした。
私はしばらくして「これ、本当に3人しか居ないの?3人で演奏しているのですか?」と聞いた。
私にはどうしてもオーケストラが居る様にしか思えなかった。
「これが早く聴きたかったのよ。」
と彼女は言った。
4つのスピーカーはまるで音が回っている様に聞こえた。
この日、友人Yの家に行きこのお姉さんと
過ごしカルチャーショックだった。
「なんだ?なんの音楽なんだ?」正直、聴いた事の無い、好きかそうで無いかも分からない状態であれがオーケストラで無いなら、どの様に演奏しているのか不思議なのでした。
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これがイギリスのプログレシブ・ロックと言うものと理解できたのは、だいぶ後の話しになる。
しばらく私はカルチャーショックの中にいた様に思います。
不思議な音の余韻とオドロオドロしいジャケット。
お姉さんの異性に対する自然な態度
、音が回るスピーカー、私は何かいけないものを見ている感じがしてドギマギしていた。
私も高校生になったらあんな風になれるのか?
私の身近には居ない存在でした。
これが私のプログレシブ・ロックとの初めての出会いなのでした。
そして長い間シンセサイザーの音楽と途中にクラッシックに転向したエマーソン
グレック・レイクとカールパーマがいた「エイジア」を聴き、エマーソンが作った「幻魔大戦」のテーマ曲に喝采を送ってエマーソンとグレック・レイクが亡くなるまでELPの存在を感じてきた。
もう、3人のE・L・Pは聴けないのだ。
あれから、あっという間に時が過ぎてしまったのです。