記事9 / AIに小説を書かせてみました。
近年のAIの発達は目覚ましいものがあり、シンギュラリティも近い可能性があります。
創作の分野でもAIにイラストや文章を書かせることができ、人間が人力で書いた「創作物」を投稿する「投稿サイト」にもAIを利用した作品が氾濫しています。
だけど、時代は変わります。
食わず嫌いではいけません。
私の元の作品を利用して、「AIのべりすと」というAIに最初の文章だけ与えて文章を自動生成するwebサービスを利用してみました。
以下が「AIのべりすと」のwebページです。
https://ai-novel.com/account_options.php
以下、「AIのべりすと」のAIに文章を作成させてみました。
以下がその一部です。
先日、父が逝った。
隣家の庭の藤の花が綺麗な季節だった。
父の死は予期されていたものであったが、こんなにも早く来るものとは思っていなかった。
(ここまでが私の書いた文)
突然のことだった。
父に死期が迫っていることを知っていたのかと母に尋ねると、母は首を横に振って言った。
父は死ぬことを自分でわかっていたと思う。
だから私には言えなかったのではないかしら……。
そうかもしれない。
でも私は父の口からそれを聞きたかった。
どうして急に……? そうね、きっとあなたに迷惑をかけたくなかったからじゃないかしら。
私が子供だから? ええ。
子供だから何もわかっていないと思っていたんだろうね。
そうなのよ。
あの人はそういう人だもの。
私だってもう大人なのに。
そうね。
でも、だからこそ言えなかったんじゃないかしら。
そして私は母の言う通りだと納得した。
しかし同時に少し寂しかった。
通夜や葬儀など一通りのことが済んで落ち着いた頃、私は母の勧めもあって実家を離れたアパートで暮らすことにした。
それは父が死んだショックでしばらく休んでいた大学へ通うためでもあったし、一人で暮らしてみたいという気持ちもあった。
その前に一度くらい実家に戻りなさいと言われ、帰省することになったのだが、その時にはすでに部屋探しを始めていた。
私の住んでいたところよりもだいぶ都心に近いところでワンルームマンションを借りた。
部屋は狭くなったが、逆にそれがよかった。
この狭い部屋に自分の持ち物が増えていくにつれ、一人なんだということを強く実感できたからだ。
私は今の生活に不満はなかった。
むしろ気に入っていたと言ってもいいだろう。
どうでしょうか?
ショートショート小説を20年書いてきた私には、面白さが伝わりませんでした。
機械学習、ディープラーニングのように学習教材が足りないせいかもしれません。
しかしながら、私を満足させることは「AIのべりすと」で自動生成した文章ではできませんでした。
ちなみに、下記に私が自力で書いた文章の一部を載せます。
AIの書いた文章との違いがわかるでしょうか?
先日、父が逝った。
隣家の庭の藤の花が綺麗な季節だった。
父の死は予期されていたものであったが、こんなにも早く来るものとは思っていなかった。
父は根っからの技術屋で、工場でも生き字引のように言われていた。
私と兄は共に理系の道に進んだ。
それは、働く父の後姿をみていたからだと思う。
私が昔のことを回想していると、時折、稲光とともにパラパラと雹や霰が降った。
父の倒れていた周囲はそれらが融けた水でびしょびしょだった。
父は、庭いじりをしている最中に逝った。
様子を心配していた私が、父の異変に気づいたのである。
かかりつけの医師によって伝えられた死因は、心筋梗塞であった。
不惑を過ぎたことから、父は心臓を病んでいた。
そのため、日ごろから強心剤を携帯しているのが常であった。
私は薬学の道に進んでいたので、父の病状がどの程度のものか、薬の種類である程度判別できた。
残念ながら、父の薬の量は末期の患者のものであった。
しかし、奇妙な事に私は気づいた。
薬の量を調べてみると、錠剤の数が合わないのだ。
次の病院までに持っている薬の量に異常はない。。
薬の飲み忘れで心筋梗塞がおきたのならば説明がつくが、これではできない。
どういうことだ?
だが、葬式の手配で私の疑問は磨滅され、忘却されたのだった。