臨死体験
夏のはじめの蒸し暑い日、エアコンを入れる程でもないなと思いながら、昼寝をしていた。
寝始めの時、何故か頭痛が酷かったので、窓を開ける元気もなく、そのまま寝てしまった。
気がついたら、雲の下にいた。
何故か私は、茶色く四角い物体になっていた⁈
え?私、死んだ?と思ったら、横に白くて綺麗な丸い物体がいる。
何故かその物体は、19歳の女性という事がわかった。
そこで神様らしき声がして、私の魂はまだ汚いから、この白い物体のようになったら、雲の上に上がって来いと言われた。
そのまま、白い物体は雲の上に行き、私は下におろされた。
気がついたら、頭痛がしながら横たわっていた。
私は熱中症で死にかけていたようだ。
でも、私より若い19歳の女性が雲の上に行ってしまった事が腑に落ちない。そんな若い女性が死んで、年上の私が生き返るなんて‥
ぼーっと、色々と考えて、生きるってなんだろう?とか、寿命とは?とか。結局、私は魂が汚いからもっと綺麗にしなくてはいけないと言う結論が出てきた。魂を磨くって事かな?
それから、人を見るとみんな、体を借りて魂を磨く為に生まれて生きてるんだと確信した。
生きていると、裏切られたり、傷つけられたり、いろいろあるけど、魂を磨くという目的がわかってから、なんだか生きやすくなった。だから、外見や容姿よりも魂を見ようとすると、案外人間関係も楽になる。
最近もベントレーを持っていると自慢してきた人がいるが、中身は何もない人なんだと思ったら、かわいそうな人に見えた。
人生いろいろあるけど、これから魂を磨いて、綺麗な魂で雲の上に行きたい。