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日本保守思想の研究 11

1 田中角栄と岸信介

 戦後民主主義国家になるために日本国民は頭の構造を変えようとした。

憲法制定時においてアメリカはある意味正鵠を得た対日工作ー其れは日本が再びアメリカに戦争を仕掛けないための工作を行った。
 前述した部分を含め再び記述する

 1 民主主義国家にする

そうすれば対外冒険主義の政策は多少なりとも修正される。民主主義という安全弁である

2 そのため日本の民族主義を刺激しない、尊重する

  見事に中米や南ベトナム・イラク・アフガニスタでまともに民主主義が育たなかったのもこれである、ナショナリズムを刺激しないため天皇を象徴天皇にすることを暗に認めた。たとえ、国内で受けが悪くても…。

3 中間所得層をつくる

 このことで政治的安定を生む、農地解放などで資産の再配分と安定した中間所得層を生み出した。

このことにより日本はアメリカ民主主義の優等生と言われるようになったと著者は思う。

然し、保守思想においてプリンシパルや原理原則のある保守思想(政治理論)は生まれなかった。いや産まれそうな時また今度は朝鮮戦争がはじまったのだ、冷戦が東アジアでも激化する。
GHQが日本の保守思想に2分化した政党を合併された、保守合同である。
これで完全についえた。
この時からGHQの対日工作はかわる、
ようは北朝鮮が単独で南下しても韓国軍は撃ち破ることができるが、人民解放軍が参加すれば米軍が参加しても勝つには兵力が足らないー欧州にも戦線があるためーで、韓国軍が兵力不足の際日本軍に参戦させるというものである、再軍備がはじまる。民主主義国家化を途中で放り投げたのだ。
余談だかあれ程仲が悪い日本と韓国が実は政治的にも宗教的にも裏でズブズブな関係はここで起きたのだ
その頃には、岸信介と田中角栄という、
大日本主義と小日本主義の継承者が生まれる、大日本主義者は全員戦争犯罪人に当然なった、大政治家、官僚、右翼ー彼等のプライドを完全に打ち砕き卑屈な対米協力者になった。このことが日本の保守思想をより理解しにくくした。
彼は失われた魂を探す幽霊の様に大日本主義を叫びアメリカには卑屈なほど従属する、さて岸信介と田中角栄は自民党という実際は連立政権ーそれは自主憲法制定と拡大政策、軽軍備と経済成長重視ー当時の国民の多数の支持のある2つの党の連立政権ーは、2人の暗闘によって自民党は支持を拡ることになった。
只々、オイルショック後日本は経済は低成長時代になる。
たはせるかな田中は岸信介の謀略により
刑事被告人になる。
彼の死後、バブル崩壊日本は実は深刻な問題を抱える
然し、自民党は付いぞ解決は出来なかった。それは民主主義 人権 平等 人権法にもとずいた政策集団ー近代的な保守思想が生まれることがなかったからだ、悔やまれる。
国民も飛びくる火の粉をやり過ごすと
真に向き合うべき近代的宗教観を獲得することを諦めたや、なんとかやり過ごした。
全てはー思考停止ー万事これである。
これで済んだ時代でもあった。経済高度成長期
仕事に打ちこむそれが人としての人格まで含めた単一の物差ししかもそれだけが生き甲斐、それが昭和の時代の最大の産物だったしそれだけよかったのだ、働き者父、家庭を守る母、それが全ての価値観で社会は回っていたのだ。

では、また、続く。




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