世界は何でできている?❸
しかし、その精神科医の本を読むと、人間が分からなくなる。
マトモにして、世の中に出せば終わりか?といえば、そうではなく、世の中に出ても傷つきを何とかし、自立をやる必要がある。
それが、全てできるか?が人間であり、マトモか?といえば、そうでもなかろう。
性善説や理想論者が、人間に楽観しすぎるのが、ときにハプニングを産むのは、世の中が善でできているわけではない。
トラブルや差別、大義名分や趨勢の善し悪しで、世の中の姿は変わってくるし、そこに果たしてマトモかどうか?を求めるのはおかしい。
野の医者は笑う、でライトな感覚、軽躁的なものが流行る…云々と、あったが、ときに退行やマトモでない部分を求めることが、世の中にはある。
そうしなければ、やってられないのもあるし、世の中の程度(レベル)がどのくらいか?を求めてくる場合もある。
最近は、コロナも明けたし、ウクライナや世界情勢は剣呑である。
そんななかで、人間や文化が楽観になるか?といえば、そうではなかろう。
見たくないものは見ないようにするし、都合の悪いものは無関心を通すし、軽躁的な発散が許される雰囲気があれば、そちらに流れていく。
この点は、ナチュラルというか、流されるままにそうなった、ともいえる。
適応戦略でもある。