認知症の人の対応をする介護士の気持ち
高卒で介護施設に入って2年3ヶ月が経ちました。今年で入社3年目です。部署はショートステイですが、特養の方と共同で仕事してるので、
言っちゃえばショートステイ兼特養です。
1年目は特養、2年目はデイサービス、3年目はショートステイで、毎年新人の気分です。
部署異動したくなかったなーって気持ちです。
今日は認知症フロアを担当しました。認知症といえば、「忘れっぽい」「家に帰りたいと言ってる」等思うことは人それぞれだと思います。
認知症の人は、ご飯を食べたか忘れたり、どこをいるのか分からなくなったり、人それぞれです。
今日は監査があったため、バタバタしていました。介護施設は人手不足。それなのに、高齢者は増える。午後からは認知のフロア30数名を3人で見ました。午前は人が多かったのですがパートさんは午後になったら帰る方がみえるので、午後から少なかったです。この時間に何人か起こして、食事準備して、配膳して、食事介助して、口腔ケアして、臥床介助して、人員確認して、もういっぱいいっぱい。その中で認知フロアの利用者さんは「家に帰りたい」「ベッドどこ?」。歩行不安定なのに歩いてどこか行こうとする利用者。泣きそうでした。職員が少ない中利用者を見てるけど
転んだり怪我をしたら職員のせいになる。周りから責められる。「どうして見守りしてなかったのか。」と言われる。なんでこんなこと言うのか。人が少ない上、利用者の対応、食事準備、排泄介助。最近はイライラしてしまってよく利用者にあたってしまう。本当に申し訳ない。自分が嫌になってしまう。
1週間前に研修があった。認知症の人の対応の講義があった。「認知症の人と関わる時、座っててと言ってないですか?きつくあったりしてませんか?」と問われました。「業務優先になってませんか?」とも。
「認知症の人が立ち上がった時、座っててと言ってませんか?」を事例にしてみます。
立つ理由としえ長時間座ってたら腰を痛めるから、トイレに行きたいから、家に帰りたいから、
理由はそれぞれ。立つのは別に悪いことじゃない。それは権利である。立ちたい時に立つ。それはおかしいことじゃない。
けど、介護士の私からして、人手不足の中でですよ。
「この方が転んで骨折をするかもしれない。食事準備ができない。遅いと上司に嫌な顔をされる、時間が足りない。他の人の対応をしてるからその人を対応できない。」と考えてしまいます。
人としての権利だし、時間があるなら、人が不足してなければ、すぐにでも立たせてあげたい。
どこか連れてってその利用者を満足させたい。
要望に応えたい。その気持ちになる。
だけど、、、やはり立ったり歩こうとすると、業務優先になり、「今忙しいから座ってて!」ときつくあたってしまいます。その度に「あぁ、当たっちゃった、ほんとにごめんなさい」と感じます。自己嫌悪になってしまいます。
「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉の通り、
逃げることは勇気がいるが、自分のために逃げるなら、それ以上の価値があると改めて思いました。この職場が全てじゃない。自分の心身が壊れるまで働かなくていい。だから今年度をもって辞めることを決めました。
ここから先は
¥ 150
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?