7/6 『七つの魔剣が支配する Side of Fire 煉獄の記』を読んだ
アニメも始まりますますの盛り上がりを見せる『ななつま』シリーズ。煉獄さんの声を煉獄さんがやったらそれはもう本当に煉獄さんじゃんか、とキャスト発表を見たときは思ったものだが、そう言えば何故煉獄さんが……つまりキンバリーのアルヴィン・ゴッドフレイがその二つ名で呼ばれるに至ったかは気にしたことがなかった。火炎魔法が得意だからくらいにしか思ってなかった。が、それがまさかこのキンバリー魔法学校、ひいては魔法使いという存在自体を「地獄」と定義したときの、それに相対するものという意味での『煉獄』だったとは。呪文もただの火炎ではなく火葬呪文であることの意味も納得&興奮。本編で卒業を見届けた後に明かされる真実の数々、見せつけてくれるぜ。
本編でリタイアしていってしまった面々の在りし日の姿に懐かしさと新鮮さを覚え、中にはアッこいつあの時のアイツか、とか不意に思い出したりして、ほんの数年ながら濃ゆい時の流れに身を浸す。今回は出てこなかった彼とか彼女とかもよろしくやってんだろうな。レオンシオとの火傷の因縁は取って置いてあるあたり、まだまだネタはそこかしこに豊富に仕込まれていることを匂わせる。さては外伝も続ける気満々だな。あるいは別の誰かの外伝として、毎年卒業シーズンに1冊出るとか。好みとしてはレオンシオか、リヴァーモア先輩視点からの外伝譚も見てみたい。グウィンお兄ちゃん視点も好いな。
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