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5/10 『ニンジャスレイヤー ネヴァーダイズ』を読んだ

読み切った。感慨深い。前巻からおよそ一年と空いてしまったが、その間、物理書籍未収録エピソードなどをちまちまと読み進めていたので話の流れを忘れるとかいったことはなかった。まあ流れも何も、この巻はまるまるずっとアマクダリとの最後の決戦だけをギッシリと詰め込んでいるので、いやおうなくすべての流れの結着点になるのだが。
ツイッターでの連載じたいもリアルタイムで追っていた。当時はまだアニメを観た後に第1部の書籍を少しずつ読み始めたていどのニュービーヘッズで、そんなでありながら第3部の最終エピソードに挑むなんて今から思えばいかがなものかではあった。でも、当時も楽しめたし、そこに至るまでの空白を埋めた上で臨んだ今回もまた楽しめた。
しかしながらあらためて、初出ニンジャの多いこと。連載をリアルタイムで追っていた時はわからなかった(わかりようもなかった)ことだが、ひょこっと出てきた徒党ニンジャたちが、サンシタレベルではなくそこそこ骨のあるヤツらばかりというのが第3部の特長だった。AoMの時代はケオスなのでリアルニンジャもいればサンシタニンジャもいっぱいいるし、静謐な秩序を求めたアマクダリ統治下という時代が、後から見ればある意味もっとも歪で異質な時代だったと見えてしまうのは皮肉だ。
物理書籍の楽しみとしての挿絵イラストも、どれも格段にキアイが入っていてアガる。特に最終章、フジキド=ニンジャスレイヤーとダークニンジャの互いのアイサツ姿は、マジでずっと見ていたくなる荘厳さがある。ここに来て、戦う二者が事前にアイサツする、という作法は本当に素晴らしい発明だったよなと思う。

さてこれで物理書籍としてのニンジャスレイヤーはとうとうこれでおしまいとなってしまった。既に第4部AoMもトリロジーに並ぶくらいのボリュームになっており、こちらの書籍化なんかももし叶うなら見てみたいものだが。まあ、まだ取りこぼしてるトリロジーエピソードなどもあるし、それらもちょいちょい読んでいきつつ、今は電子上で走り続ける新たなニンジャと新たなニンジャスレイヤーのイクサを楽しみに読んでいくこととしよう。物理書籍版ニンジャスレイヤー、大変面白かった。

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