8/29 オキシタケヒコ『筺底のエルピス2 夏の終わり』を読んだ
面白かった。
第三勢力、鬼使い……2巻にして展開がめちゃめちゃ早い。ジョジョでいったら、1巻でディオが吸血鬼になったと思ったら2巻で柱の男たちが目覚めちゃったみたいな。こんな勢いでしかし、既に6巻まで続いてるし、4巻あたりからめちゃめちゃ分厚くなっているので、一体どうなっちゃうのか楽しみでならない。
しかも恐ろしいのは、物語は性急ではないかと思えるほど加速していくのに、バトル面では練りに練られた複雑な能力とかが登場してくるのだ。登場してはすぐ消えてくのだ。停時フィールド一個でよくもまあそんなにバリエーションを思いつく。ゲートとからめた戦術なども、アイディアの投入が惜しみねえな。
しかし最後の《捨環戦》については難しくてちょっとすぐには理解できなかった。要は、この後どんなことになろうとも、やがて百刈燈を手にした者がフィールドを解除し、解除した方のゲートを通って「今」に戻ってくれば「今」からまたやり直せるということなんだろうけど……でももし今後どうにかして圭たちが敵の何人かを倒して戻って来れたとして、ゲートを通って過去に戻っても、すでに門部は壊滅状態だし倒した敵も復活してるのでは意味ないのでは……覚者くらい指一本でノせるくらい強くなってたら話は別だけども。何にせよ目が離せない。