1/21 『魔術士オーフェンはぐれ旅 コミクロンズ・プラン』を読んだ

面白かった。
アンソロジーでも人気の高かったコミクロン。あとがきを読む限り、いくらかの偶然と気まぐれと思わぬ化学反応によりその人気は確立されたもののようだけど……ここ数年で駆け抜けるように新装版を読みさらっていった俺でさえ感慨深いものがあるので、原作発表当時からのファンにとってはひとしおだろう。
成長したコミクロンは、以前とは別人のようになって……いやほんとに別人とは言わぬまでもどんな成長の遂げ方をしているのか。カワイイ系お下げ髪自称天才美少年が性別不問の自称天才イケメン美女男子になるとは、これにはオーフェンも初見じゃ気づけない……いや初見じゃなかったんじゃねーか!
まあオーフェンも弟系才気煥発美少年が目ツキ最悪ヤクザ借金取りになってるわけだから、無理もないのか。
他にも驚きといえばコルゴンのコミクロン評価の高さもびっくりではあった。掛け値なしか。そのコミクロンを失ったときのコルゴンの心情は推し量るに余りある。それこそコルゴンにとっての挫滅轢断だったのではないか。今シリーズで描かれたりするのだろうか。何にせよ楽しみにしたい。

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