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12/10 『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 4 「case.魔眼蒐集列車(上)」』を読んだ

アニメでこの事件の話は観ていたはずだが、気がつけばもう5年も前だったので細部を忘れてしまうのも無理はない、そりゃあもう。若きオルガマリーが結構健闘していることなどもすっかり忘却の彼方だった。犯人が誰だったかとかもなんとなく覚えてはいるけどなんとなくでしかないので、おおよそ初見のように読んでいける。
しかしミステリとしてあらためて読んでみるとその構造は相当にいびつだ。舞台に役者が揃い切らぬまま早々に事件が起こり、被害者が出る。捜査もおぼつかないうちから、事件とは全く別の方向から英霊が襲撃してくるという異常事態。その上で、メインイベントたる魔眼オークションはまだ始まってもいないという……詰め込んでたんだなー。アニメ観ても、1回じゃ理解できてなかったわけだ。
襲撃してきた謎のサーヴァント、ヘファイスティオンについて、なんたる強敵、一体何が目的なのだ……とか思うけど一方でFGOでは既に頼れる仲間だったりするのでなんとも言い難い感覚。この辺は『Fate』シリーズ全般に言えることだが、古今東西はたまた別宇宙にまでスケールが拡がっている分、1作1作はリリース時がもっともドキドキワクワク楽しめるように情報制御がなされているので、後追いや、現行最新イベントと並行して鑑賞する際にはある程度のネタバレ漏出は覚悟しなければならない。FGOやんなきゃいいだけかもしれないが。まあそこはサーヴァントよろしく、記憶を失ったていで読んでいこう。実際失っているようなもんでもある。

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