7/4 新八角『ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか? 2』を読んだ

面白かった。
前巻からお話が続きつつ、お出しされる料理をきっかけに過去への回想を随時挟んでいく構成がお上手。さらには幻覚作用のある食べ物を利用して、マジックリアリズムめいて過去と現在を行ったり来たりさせまでする。テクニックだ。
料理と共に描かれるのはそれを作る人と食べる人の想いの応酬。百合というのは俺にはよくわからないが、それはひょっとして料理に似ているのではないか。攻め×受けの源流は作る×食べるなのかもしれない。とにかくとても良いものを読んだ、という読後感にしばらく浸った。
何杯でもおかわりいけると思うんで是非続きが読みたい。

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