5/28 『マルドゥック・アノニマス 9』を読んだ
前巻で葬儀の対象が明かされたことで、今巻ではいかにしてその状況が構築されるに至ったかを描くのだろうかと予想し、その通りの展開ではあったのだけど、しかここでまた幾重にも捻りを入れてくる。シルヴィアの保護に始まり、バジルとともに愛を育むことでオフィス側との対立感情を複雑にした上での、偽装死計画――葬儀の対象が明かされたことで時系列を分けてることの意味があんまなくなり、正直もうその演出も飽きてきたなと思わせたところで、新たな謎と疑念を放り込んでくる。果たしてシルヴィアは本当に死んだ